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【Vivie - Rhinotes】レビュー(Gainゼロのすすめ)
Vivie - Rhinotesを導入しました。
筆者はGainゼロで使用中。
というわけで今回のテーマは、
"歪みペダルのGainを、ゼロで使う理由"
です。
✔もくじ
1. Rhinotesの説明
2. エフェクターボードの説明
3. 導入の狙い
① 元々の狙い
② Gainゼロの理由
4. 導入の結果
① 弾き手の体感
② PAからの評価
5. まとめ
1. Rhinotesの説明
"ベース用オーバードライブ"です。
Vivieスタッフの投稿やsoundhouseから引用
・強力な3バンドEQや、ローエンドを損なわずギラついたサウンドに変貌させるBrightスイッチを搭載
・きめ細かな質感でアンサンブルによく馴染むドライブサウンド
2. エフェクターボードの説明
こちらが筆者のエフェクターボード。
上:導入前
下:導入後
中央下段のSANSAMP(以下SANS)が、Rhinotesに変わりました。
※中央のTube Screamer(以下TS)も別の機種に変わっていますが、本筋ではないので省略します。
このエフェクターボードでライブをするときの、音のルートを説明します。
アンプ:歪んだ音
DI:歪んでない音
の2ルートに分けて、PAに送る。
2つを混ぜることで、"歪んでいないのに歪んだ音"を出しています。
例えると、お寿司です。
刺身(アンプ)と、シャリ(DI)を別々に処理してお寿司(外音)を作っています。
▶機材ごとの細かいルート
"ワイヤレス→ABボックス→コンプ"を通った後、2手に分岐します。
・アンプ側(レッド):Maxon(TS)→SANS2号(プリアンプ)→アンプ
・DI側(オレンジ):SANS1号(プリアンプ)→JDI(DI)
以上がボードの大まかな説明です。
3. 導入の狙い
①元々の狙い
【SANS2号とTSのセットで作っている歪みを、1つのペダルで出す】
⇒"ペダルの数を"2→1"にして、スペースを縮小したい"
これが元々の狙いです。
音色は同じまま、今まで2つのペダルで作っていた歪みをRhinotes1つで出そうとしました。
結果:"2→1"にならず。SANS2号とTSはそのまま。
理由:【自分の狙いが破綻していた】
「"SANS+TS"=キャラの違う2つの歪み」を1台で担うためには、
⇒"1台の中に2種類歪みがついているペダル"を探すべき。
②Gainゼロの理由
そこで物は試しにDI側へ配置変えしてみる。
SANS1号は"原音を補強するため"に使っていたので、同じようなイメージでRhinotesを通して鳴らしてみます。
……………………………これは・・・いいぞ!
"失われないロー"という売りが効いてます。
ディストーション的な歪みのないまま原音がタフになり、聴き心地も良好。
・12時の状態だと気持ちミドルが出ていたので、800hzのみ少しカット。
・DI側につきギラつきは不要なのでBrightはオフ。
という処置を経て今(先の画像セッティング)にいたります。
Gainゼロが"想定された使い方"なのかは謎です。
とはいえ、冒頭に紹介したメーカーリンクやマニュアルには
・"ゲイン量を下げ1曲を通してかけっぱなしにするようなプリアンプ的な使い方"
・"低音域が損なわれない"
との記載があります。
"原音を補強するために使う"という意味では、趣旨に合致しているとも解釈できますね。
4. 導入の結果
① 弾き手の体感
ライブ中は変わりなし。*DIルートの音はステージ上で聴いていないため。
ステージ上ではアンプの音がモニターです。Rhinotesはアンプには繋がっていないので、中音は導入前/後で変わりません。
② PAからの評価
よく出演する箱のPAからは、
"DI/アンプそれぞれのキャラクターがより分離して良くなった"、との感想をもらいました。
5. まとめ
RhinotesはGainゼロでも最高。
お持ちの方は、ぜひお試しあれ。
というわけで今回はここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
2系統を使ったベースの音作りは、こちらで解説しています▼
▼レコーディングでもRhinotesを使いました。心地よいロー感を提供してくれて最高です。