2022ー23 UEFAチャンピオンズリーグ ラウンド16 1stレグ ACミランvsトッテナム 備忘録記事
ACミラン1-0トッテナム
得点者(TOT)
なし
得点者(MIL)
7' 10ブラヒム ディアス
両チームのフォーメーション
ハイライト
チャンピオンズリーグのベスト16がスタート。グループDを首位で通過したトッテナムは、グループEを2位で通過したイタリアの名門ACミランと対戦。
直近のリーグ戦でレスター相手に手痛い敗戦を喫したトッテナム。更に追い打ちをかけるようにホイビュアが累積警告により出場停止に加え、ベンタンクールが左膝の怪我で長期離脱となっている。そのため、この試合はスキップ、サールの若いコンビがCHを務めることとなった。
ミランはこの試合3-4-2-1を選択。ミラノダービーから3バックを選択しているらしく、この試合もその流れを踏襲してきた。ということでミラーゲームになる。
トッテナムは3-2-5っぽいビルドアップで前進を試みる。それに対しミランは選手を縦に入れ替えながら保持で探りを入れていた。
迎えた7分。下がってきたレオンに呼応し高い位置を取ったテオ・エルナンデスに対しロメロが競り負けるとそのまま押し込まれ、最後はGKフォースターが弾いたボールをディアスに押し込まれ先制点を許してしまう。
トッテナムは引き続き前線にボールを入れる作業を繰り返す。その中で今回違ったのは、バイタルが大きく空いていたことだ。ミランの2CHがトッテナムの2CHに対して遅れて出て行くため、前線に楔が入る時にはミランのDFラインと中盤にギャップが出来ていた。
ただスペースを貰ってもミランDFを背負えなかったのがこの日のトッテナム。ケインはケアーに完敗だったし、クルゼフスキも怪我明けからここでのキープ力はかなり落ちていた。
そんな中でもソンはまぁまぁ背負えていた方だったように感じる。対面のカルルに対しても背負って時間を稼ぐことはしてくれていた。
一方のミランは後ろを4枚にしてズレを作りながらの前進にトライ。左WBのテオ・エルナンデスが降りたり、CHのクルニッチが落ちたりしてトッテナムのプレス隊3枚に対して数的優位を作っていた。
しかし、前線に入れば5vs5の局面は変わらないためゴールまで迫るというシーンはあまり多く無かった印象。ロメロも失点シーン以降はミスが無かった。
後半に入ってトッテナムは保持の際にペリシッチが低い位置に降りてきてプレーするシーンが増えた印象。そこを出口にして呼吸しようとする感じだった。
それに対しミランはしっかり守りながらラファエル・レオンを活かしたカウンターアタックで引っくり返す策を選ぶ。レオンのスピードはトッテナムにとってはかなり脅威だったように感じる。
一方でトッテナムサイドで不満だったのは前線に当てた後のサポートが皆無だったこと。CHが両方とも低い位置でプレーしているので、バイタルをこじ開けた後に前線へ当ててもそこに潜り込めないのは見ていて辛かった。レイオフという文化さえ手に入れば少しは変わりそうな気がするが。
なかなか1点が遠いトッテナムに対し、ミランは終盤に2つの決定機を迎える。デ・ケテラエルとティアウにチャンスが訪れるも、トッテナムを仕留めきる2ゴール目を奪うことが出来ず。
試合はこのまま終了。トータルスコア0-1でホームであるトッテナムホットスパー・スタジアムで2ndレグに臨む。
雑感
正直妥当な負けだなと感じた。このままではやっぱり難しいというのが本音だ。
サールとスキップは非保持の面で輝きを放ったし、シンプルにパスを散らすという面では良かった。ただポジショニングは悪い。前線に収めた後のサポート役をどちらかは担って欲しいところ。まぁこれはホイビュア、ベンタンクールコンビにも言えることだが。
ということで3月の第一週に行なわれるホームでの2ndレグは何としても勝って欲しいところ。