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ほっこり大きくて美味しい丹波産

黒豆はおせち料理に欠かせない食材。「豆に働けるように」と願いを込めたおせち三種盛りの一つです。一番有名なのが丹波篠山の丹波黒。古くは平安時代に宮中に収めていたという歴史もあります。黒豆の発祥の地と言われ、品種改良をしたのではなく、長年選抜を繰り返すことで、大粒の豆を作り出しました。

表面に白い粉を吹いているのが特徴の丹波黒。8月〜9月に昼夜寒暖差が8〜10度以上ある兵庫県の内陸性気候が、丹波黒というふっくらやわらかで口当たりのよい大粒の黒豆を作り出します。作るのに手間のかかる丹波黒は、普通の黒豆は花が咲いて太り切るまで70日ですが、100日と1ヶ月あまり遅く収穫するのです。それだけ大きくするので、1つの田に植える株を極力少なくするのだそう。

収穫も機械は使わずに手で刈り取り、その後自然乾燥させます。本来は稲架干し(いなきぼし)をするのですが、それでは正月に間に合わないこともあるのでやもおえず乾燥機を使うこともあるよう。最後にていねいにせんべつをして販売しています。


黒豆の煮汁は血糖値を正常にする効果があるとか。50gの豆に500mlの水を入れて20分ほど煮込みます。その煮汁を朝晩2回に分けて飲むといいらしい。米3合に黒豆50gを1晩ふやかして入れて炊くとピンクの黒豆ご飯ができるそう。様々な食べ方ができる黒豆。正月が過ぎても楽しめそうですね。因みに、黒豆の枝豆は、9月下旬~10月末に旬を迎えます。ぷっくりとした太った豆は、ホクホクとした食感と甘みが絶妙です。

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