八甲田山の夏
本州の北のはずれ青森県も、さすがに真夏は暑い。しかし青森県の中央に位置する八甲田山の山頂あたりは、市内と比べるとぐっと涼しさを感じます。常宿にしている八甲田ホテルから、時々早朝に歩いて酸ヶ湯温泉まで散歩すると、途中に地獄沼という沼があります。
この沼は爆裂火口の跡としてできたもので、別名は「底なし沼」。水面は美しい緑色をしていますが、この色は沼の中から温泉が湧き出ているからだとそう。周りからは硫気ガスが立ちのぼり、硫黄臭が漂い、70度〜90度の熱湯が噴出しています。そこで柵が作られていて、沼に近寄れなくしています。そこからさらにまっすぐ行くと酸ヶ湯温泉です。酸ヶ湯温泉は冬は日本有数の豪雪地帯のため、積雪が深いことで有名です。
約300年前に発見された酸ヶ湯温泉は、国内で初めて国民保養温泉地に指定されました。名前の由来は、鹿がこの湯で傷を癒していたというので「鹿湯」と呼ばれていましたが、その後、酸性の強い湯のため「酢ヶ湯」「酸ヶ湯」と変わっていきました。標高925mという高地にあるので、夏は過ごしやすいだけでなく、雄大な自然に囲まれ、四季折々の美しさも楽しめます。
八甲田山は何と言っても美しい自然が満喫できるところ。山頂に向かうロープウエーは、四季折々八甲田山の雄大な景色が眺められる最高のポイント。山頂公園駅からは、八甲田の山並みだけではなく、青森市街や陸奥湾、津軽半島、下北半島、岩木山まで見渡せます。また、冬は迫力ある姿の樹氷も見られ、幻想的な光景に出会えます。
八甲田山の秋は早く、8月上旬にもう紅葉の兆しが見えていました。青森はねぶた祭りが過ぎると、もう秋はもうすぐそこ。朝夕は涼しい風も感じてきます。
因みに数年前の8月中旬はこんな感じです。
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