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奥山に・・・

奧山に 紅葉踏み分けなく鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき 

三十六歌仙の1人である猿丸大夫が古今集によんだ詩が思い浮かぶような秋の奈良公園です。ところで、鹿肉のことを紅葉と呼ぶのをご存知ですか?それはまさにこの詩からきているとか。それにしても秋はなんとなく公園の鹿も寂しそうに感じてしまいます。奈良は京都のように紅葉の名所はあまりありませんが、奈良公園や東大寺、福寿院、正暦寺などをはじめ、市内を少し離れれば、名所も多いのです。特に奈良公園は、東大寺や春日大社に近いこともあって観光客も多いのですが、今年はコロナ禍の中、人ではまばら。まさに秋の淋しい雰囲気が味わえるのかも知れません。

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オススメは、紅葉ごしに見える東大寺の大仏殿が秋の夕日に輝く姿。これぞ、秋ならではの景色でしょう。ゆったり流れる時を楽しみ、奈良時代の空気に触れてみてはいかが。

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