無責任な言葉に何回も願いを込める
今日も暖かな1日だった。
もうすっかり春だ。
タンポポを見つけて、青い空の下、俺は今日も生まれた時からある当たり前の平和を満喫した。
この景色はわざわざ遠くに撮りに行った景色ではない。俺の部屋の窓を開けたらすぐに撮れる外の景色だ。
俺の住んでる所は正真正銘のド田舎!
嘘偽りのない山奥だ。本当に何もない。半径3キロ以内には30人も人がいない。
後 20年経ったら、この地域には人はまったくいなくなる。大袈裟ではない。もう新しい命がまったく育ってない地域だからだ。
でも、今の俺はこの地域に本当に救われてる。
俺はこことは比べ物にならないほどに騒がしい街で生きて行こうとしていた。
そこの街に行けば、きっと自分は幸せになれると信じていたからだ。でも、俺はその街で陰口悪口、そして嘘も覚えた。
今の俺は悪口も陰口も嘘も言わない、いや、それらを言いたくても言えない環境になってる。
本当はドロドロした人間なのだが、この素晴らしい自然の環境によって、今は無理やり作り上げられた善人とも言える。
騒がしい街にいた時は、常に人の目を気にして、その時に一緒にいた彼女と、しょっちゅう人の陰口や悪口を言っていた。
今は人の悪口を言えないんだ。なんたって悪口を言い合える人が周りにいないからだ。
今の俺はタンポポにまで話しかけてしまいそうなほどに、のどかな人間になっている。
「ねぇねぇ、タンポポさん、タンポポさん!タンポポさんはマイナンバーカードの登録はどうしてるんだい?本人確認の写真をせっかく撮っても、頭の綿帽子が飛んでしまったら、本人確認出来なくなるんじゃないかい?」
……どうやら俺は人の悪口を言わない人間にはなれてはいるが、別の意味のヤバい奴になりつつあるようだ…
そんなことを考えた1日
最後は無責任な偽善者として、タンポポの綿帽子に願いを込めて吹き飛ばそう。
例え、無責任な言葉でも何回も書くことでいつか願いが叶うかも知れないからね。
「世界中が誹謗中傷と争いが無くなり、どこまでも平和な世界になりますように…」
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