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日記(2021年4月)

4月の日記です。4月も仕事がつらくて、「仕事がつらい……」とおもっているあいだに1ヶ月が経ってしまった。仕事がつらいのはやっぱりゴールデンウィーク前進行で忙しいとかひとが足りなくてとかもだし、とにかく通勤が嫌。通勤して働くだけでけっこう感染のリスクにさらされてる気持ちになってしまって、それで遊びに行くこともなくなってしまっているのだけど、そのあいだに劇場が摘発されたりしてさ。摘発自体に不条理〜ゆるせ〜ん!とおもうのだけど、でもすぐに世のストリップへの視線が変わるわけでもなくて、「とりあえずいまは通って支えるしかないよな」って気持ちになるとして、「ああだけど感染してるかもしれない身で通うことはできない」になり、落ち込みスパイラルです。安心して劇場に行きたいよ〜。
でも4月は素敵なお買い物をいろいろしました。
まず、オニツカタイガーのサンダルです。オニツカタイガーは、きっかけは忘れたけど高校生のときにはすでに憧れで、松山の商店街にあったスニーカーのお店の2階にオニツカタイガーコーナーがあったから、そこでうっとりと花柄のスニーカーを眺めたりしていた。いつか買うもんってね。まあ今回買ったのはサンダルですけど、とってもかっこいいサンダルです。高くてかっこいい。高い買い物にかなり決心が必要になるわたしがなんでオニツカタイガー買う決心したかというと、ここでもまた釘崎野薔薇さんですね。ファンブックにキャラクターについて作者さんが答えるコーナーがあり、作者さんによると野薔薇ちゃんの好きなブランドのひとつがオニツカタイガーとのことなので、おっ買ったるで〜となりました。歩きやすいしお気に入りです。
つぎに、小さいぬいぐるみの、ゆめみうし。通勤に使う駅の近くにでかい電気屋があって、おもちゃフロアがあるのでそこで買いました。感染症流行前はそのフロアに行くたびにアイカツ!やプリチャンをしていたものだけど、なんか筐体にもさわれなくなってしまった。気にしすぎだともおもう。けど飛行機乗るたび死をおもってクソクソナーバスになるひとに、気にしすぎないってなかなか無理じゃんね。それで、ゆめみうしです。ウミウシみたいなキャラクターで、お菓子とかがモチーフになってる、すごいかわいいやつ。検索してみてください、かわいいので。発売の前に姉がなにかで知って「発売されたらぜったい買う」と言っていたやつが発売されたので買いました。姉が桜餅、私があんみつです。そのうち食べ物のあんみつを買って、あんみつゆめみうしとツーショを撮らなくてはね。
そして野薔薇ちゃんのぬいぐるみ……。ぬいぐるみを持ち続けている側のおとなだけれど、鳥や魚や恐竜、ウミウシが好きで、それのふわふわになったものはさらにかわいいから持っているってつもりで、人間のキャラクターのぬいぐるみはひとがかわいがってるのを見るのは好きだけど、じぶんでほしくはならないかな……。とずっとおもっていたのですが、ゆめみうしを買う際に野薔薇ちゃんぬいぐるみを見かけ、それがすげーかわいいので、抗えませんでした。2頭身の、目がキラキラのぬいぐるみです。小さいけどスカートのプリーツとか意外としっかりしていてかわいいんだこれが。状況がおさまったらいつも連れてるアルパカに加えて、野薔薇ちゃんもカバンに入れて旅行をしようとおもいます。
ファン・ジョンウンの『ディディの傘』を読んでめちゃくちゃよくて、同じ作者の『続けてみます』も読みました。『ディディの傘』は「d」と「何も言う必要がない」の2本立て。「d」は大きな存在を完璧に失ってしまったひとの物語で、それでも暮らしが続くようす、暮らしは世間の流れのなかにあるっていうこと、そういうのが淡々と書かれてて、静かだけど迫力のある中編です。主人公とその「失ったひと」の性別がわからないように書かれているのがすごくよかった。それでいいんだなって。「何も言う必要がない」はデモに行くレズビアンカップルの話。姉妹の話でもあります。悲劇でもきらきらのロマンスでもなく、ただレズビアンが主人公の小説いつでも読みたいからそれだけで嬉しいし、大きな運動にマイノリティとして加わることについて考えずにいられん日々なので、助けにのひとつになりました。『続けてみます』も姉妹の話。これを読んでた時間とはずれるんだけど、今これを書いてる5月には自民党の人びとがセクシャルマイノリティのことを「種の保存にあらがう」って言ってわやだわってなったりするのがありました。「種の保存にあらがう存在だから認めてはならない」て言うのはまあシンプルに最悪だけど、でも「種の保存にあらがう」って、実際、いいよねっておもう。「種の保存にあらがったりしていません」とか言って安心してあげる必要なんてないよね。種なんて保存しない。それで、いいよね。その「いいよね」に寄り添う小説として『続けてみます』のことが浮かびます、今。『ディディの傘』も『続けてみます』も、本当はもっと韓国の歴史とか、現代の状況を知ったうえで読んでみたいってもおもう。あと、韓国の小説、ほかにもどんどん読んでみたいな。
そして、3月に落ち込んだ書けなさと戦うために、書きたいことがなくてもからっぽでも書いてみようじゃんって日記を始めたのも4月です。ツイッターでタイムラインに「高校生のとき名札ってあったか」の話題が出て、姉とふたりで、じぶんたちが高校時代の名札の有無をまったく覚えていなかったことに愕然としたのも4月でした。卒アルを確かめたところ、これは「忘れてしまう」問題じゃなくて、「ないものの有無って意識しないから覚えられないよね」問題だわねともおもうんだけど、でも他にも「なんで忘れちゃうんだろう」ていうのがちょうどいろいろあって、だからの日記でもありました。
けどまあ、平日は通勤、休日は睡眠の日々で、あんまり覚えておくこともなく、時間がびゅんびゅん経ちます。今季のアニメはシャドーハウスとゾンビランドサガを見ていますが、「えっもう次のゾンビランドが?!」って毎週なる。30歳の時間も気づいたら半分以上過ぎてる。年をとることに関して、死が近づくのがつらい他はとくに感慨はないとおもってたんだけど、でもこのごろは感染症のない時間軸で30歳をやりなおしたい気持ちになったりする。スパラクーアで30歳限定ですごく安くなる日があって、それを利用するのを30歳になる前から楽しみにしていたんだ、そして利用できなかったことをずっと悔しがり続けていますので。
あーあ、劇場もだし、映画館も行きたい、あと温泉に行きてえな。