first impression
【何事も「第一印象」は大切である】
梅雨の日常。
静かな賑わいが心地よい。
「あら、しばらくみないうちに、変わりましたね」
「ちょっと惹かれています、だって、今アナタ話題になってますからね!」
「まあ、意外と背が高いんですのね、でも、わたしも長身ですから、アナタの肩に余裕で届きますのよ」
「律儀に並んでますね、おすすめもいいですけど、
敢えて手をつけませんの、御免遊ばせ」
「え?…焦らしてるつもり?って…まあ、女ならば「焦らし」は、標準装備ですから…ウフフ」
少し頭を冷やさなきゃ。
この空間の匂いを鼻から、気道、肺の奥へ吸い込む。
ああ、やっぱり魅惑的。五感が震えるようなこの匂いは、至福感で満たしてくれる。
ああ、触れずにいられない。むやみに触れずにいる間。
この瞬間は、ソーシャルディスタンスなんて、関係ない、思いっきりマスクしているけど…。
気持ちは決まっていても、最初から最後まで、確認しないとね。一応、念の為よ。
「あら、そこのアナタ、スタイル良くて素敵…」
「あら、チャラいのに、意外な一面を持ってたのね」
「あら、ビジュアル重視だと、中身薄いのね」
「あら、触ったら火傷しそう、危険な香りがする」
「あら、後ろのアナタは、なんで、暗い顔なの?」
「あら、その隣りのアナタは、なんで爆笑してるの?」
「あら、右側のアナタは、東京散歩の達人なのね。
だから、ドヤ顔な訳ね」
沢山の恋をして来たけれど…
今日はアナタに決めた。
掴んで離さない。
もう、わたしだけのもの。
今夜は眠れない。
『○○○○円になります。』
笑顔で会計。
店員がレジから、アナタを包装して、袋に入れて渡してくれた。
ファーストインプレッションの舞台は、
Book1stでした☺︎
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