ただ側に居ること。
ハンドルを任せた助手席で、夫の横顔をぼんやりと眺めていた。自分で自分のことは、自分の責任が持てる範疇で行いたいと思う強気な方だけど、この人には安心して全て委ねられる。夫が視線に気づいて、いつもと同じに、恥ずかしそうに、此方を伺うように、穏やかに笑う。そんな思考回路に蹲りつつ、流れていく街の景色を流し、その時間を味わう。
抜糸をしたら…おばあちゃんチワワが帰宅して来る連絡を受けた。良かった。本当に良かった。なかなか厳しい状況だったから。感謝します。ありがとうございます。ただ、側に居てくれるだけでいい。なるべく長くなんて欲も持たない。長さにこだわらず、ただ、一緒に過ごせる時間を受け止めて、日々を変わらなく生きるだけ。考えるより、目の前の出来ることを最大限に、時間を味方にしよう。
待っているよ。