名詞と動詞。
やっぱり、「青み」よりだ。「青み」ががっている。
昨日、購入したガーゼケットを眺めて思った。
パープルが好きだ。紫陽花から、薄いライラックまでの色調は特に。
「色の青みって、冷たくて悲しさを感じる」と言ってた人がいる。わたしは、『そうかな?』くらいで、聞き流していた。その人は続けた。「暗闇でみる青みは、もっと暗さ、闇を感じるから怖い」と。
その人は亡くなった。
どんなに「狂気」に囲まれたとしても、この「青み」に身を包んでいれば大丈夫だと本気で思う。むしろ暗闇の中で深く深く、もっと闇に入り込めるならば、この身を護り隠せるのだから。深みに嵌った寝息のさきに、もし明日の朝、目覚めることがなかったとしても、想像した表情は、きっと穏やかな静寂を含んでいる。なんて、目が覚めた。夢かぁ…
こんなことを記しているのは、夢でその人に再会したせいだ。
『どう?まだ怖い?このガーゼケットいいでしょう』と広げてみせたら、笑って、
「いまは、夜の闇の一部だから」と言った。
「いまは、夜の闇の一部だから」
「いまは、夜の闇の一部だから」
見事にリフレイン。