浸かりたい。
口論なんかするなんて、
どうかしてる。
何処かの評論家が言っていた。
怒りはさみしさの表裏一体だと…
「ああ、そうなのかも知れない」
互いの違いを解り合ったつもりでも、
人の心というものは、
厄介で、時に傲慢で、もれなく怠慢も付いて来る。
遠い記憶が飛んで来ました。
夢だけどね。
「サヨナライツカ」からの「蝶の眠り」と、
そう来たか!…なんだか、そう思いました。
「サヨナライツカ」では、愛を信じるな、でも『わたしはきっと愛したことを思い出す」と結んで、
「蝶の眠り」では、病により人間の尊厳と共に、「人生を失う」けど、それでも「愛し合った記憶は失わない」
雨の午後、んーーと勝手に唸っています…
劇中で、主人公が、きちんとカテゴリー分けされた図書館のような本棚を嫌います。『気持ちが固定されるみたいだから嫌い』と。
そして目から、視覚情報から、新しい気持ちで、既存の思考に囚われるのを逃れるように、本の装丁を元に色別に並べ直すのです。色の持つグラデーションに繊細な注意をしながら…
離れてみると、まるで何かの絵画のように。
装丁がブルー色にも、いろいろ色調があり感じるままに並べ、無心になってゆく。
生き方の棚卸しみたい。
このシーンとても好きです。
いつかその場所が「自由な図書館」となり、いろんな人達の憩いの場になるのです。
木漏れ日の差す空間に、見事に色の組み合わせが絶妙な、美しく贅沢な時間が流れる図書館。
思えば、人間の創作の原点と似ている。
誰の本か?より、自分の意思で感じて、インスピレーションで本を選ぶ。
(わたしは、ずっとこのタイプです)
人の出会いと同じ。以前はなるべくたくさんの情報や、人と知り合うことが重要だと思って来ました。
でも、今、自分に必要なものって、無理に掴もうとしなくても、個々に最良のタイミングで向こうから歩いて近づいて来る。気づくと、すぐ真後ろに立っていて、笑顔で肩をトントンされて振り向いたりする。
出会うものには出会うように出来ている。
だから待つことも分かった。
(かつ惰性はなるべく放すように気をつけます)
時が経ち、「ピンチはチャンスと捉える」は基本的に変わりませんが、
最近では「チャンスも掴む頭が必要!」が加わってます。
さまざまな情報も自分に本当に必要か?自分はそれを求めているのか?に基準を置いているから、拾うもの、捨てるもの、に迷わない。
現代人は忙しいんだから。
その忙しいって、必要な時間だと意識してたか。
振り回されている場合の方が、忙しいって思うことが多い。
時間がないって、時間は作るものだから、言い訳にしないようにしよう。
意識下の意識を忘れずに。
※ここに綴ったものは、「蝶の眠り」を観て感じたインスピレーションであって、映画の感想ではありません。個人的なメモ、ああ、こういうのを備忘録っていうんだとSiriが呟いてます。
まあ、どうでもいいです☺︎
アールグレイの香りに浸り、
カップのふちに浸ります。
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