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孤独もいろいろ。2

歩くドラマ…フジミドリ先生に言われて、
もうひとつの思い出を。

東京で最初に勤めていた場所で、
(接客業でした)
前話の作家の奥様になる女優に、遭遇しました。

(結婚される、ずっと前の話です)


当時、すでにビッグスターだった彼女を、
初めて至近距離で、見た時…

なんて寂しそうで、儚げな人なんだろう…」
が、第一印象だったのです。
もちろん綺麗だけど…

『この人の美しさは、孤独感から生まれているものだ…』と思いました。

そして、スターとしての自信よりも、
何で、私、此処にいるんだろう…』という迷いみたいなものも感じました。

(でも、ステージに立つ彼女は、別人のように、全身からヒカリを放って、輝いている。流石はプロ。
私の勘違いだろう…と胸の奥にしまい込みました)


化粧室で、高いヒールを履いていた彼女は、
洗面台の前で、
痛い…』と小さな声で、呟いていました。

その瞬間に鏡を通して、目が合いました。
ほんの一瞬です。

でも、頑張る

そう彼女の瞳は語っていました。

孤独感」と闘うひとりだったんですね。

その後、

幻冬社の「アタシと私」や、

なぜなら やさしいまちがあったから」

などを読む機会があり…

彼女の生い立ちや、デビュー、結婚、外国への移住、

彼女の苦悩、孤独感、寂しそうだった理由…

全てがつながりました。


だから、あの作家と出逢うのも、必然だったのだ
思い、そして、
人生の不思議をさらに感じたのです。


映画の「サヨナライツカ」のあの詩が浮かびます。



いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない

孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思うほうがよい

愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある

どんなに愛されても幸福を信じてはならない

どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない

愛なんか季節のようなもの

ただ巡って人生を彩り あきさせないだけのもの

愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ

サヨナライツカ

永遠の幸福なんてないように

永遠の不幸もない

いつかサヨナラがやってきて

いつかコンニチワがやってくる

人間は死ぬとき

愛されたことを思い出すヒトと

愛したことを思い出すヒトとにわかれる

私はきっと愛したことを思い出す

(私も、愛したことを思い出すと思います)


#スターの孤独感 #人と人の出逢い #人生の不思議
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#人生

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