速報!やまとなでしこ発見!

やまとなでしこ【大和撫子】

日本女性のしとやかさ、奥ゆかしさ、あるいは清らかさ、美しさをたたえていうことば。 か弱さの中に、りりしさがあることを、ナデシコの花になぞらえたもの。
goo辞書より

番組の途中ですが速報をお伝えします。
今世紀に入り日本では絶滅していたと信じられていた、やまとなでしこの生存が確認されました。

目撃箇所は広島県広島市の山中との事です。
第一発見者のかしまさんに当時の様子を伝えてもらいましょう。

『最初は信じられませんでした。
だってやまとなでしこはもうとっくに絶滅していると思っていましたから』


どうやって発見されたんですか?

『食事中に偶然発見したんですよ。』

どのような状況だったんでしょうか?

『仲間と一緒に食事に行ったんですよ。どこのお店か?それは勘弁してください。保護するべき宝のやまとなでしこはそっとしておきたいので。』

『広島市ではあるんですが、かなり山の中にあるお店でしてね。
そこのお店はご夫婦で営業されているのですが、数年ぶりに訪れてみると当時中学生だった娘さんが女子大生になってお店を手伝っていたんですよ。』


ではその娘さんがやまとなでしこだと?

『そうなんです、最初は気付きませんでしたがね』

なにがあったんですか?

『女子大生にもかかわらず、今時ではないと言うんでしょうか。
ほっぺたがリンゴのように赤い女の子なんです。チークではなく、リアルにリンゴホッペなんです。』


なるほど、だからやまとなでしこを発見されたと通報されたんですね。


『いえ、それだけだとただの田舎の女の子じゃないですか。
・・・いや、そんな女性でも今は珍しく貴重かもですね。
小学生が冬にしもやけにならない時代ですものね。
・・話がまた横にそれちゃいましたね。
なんの話でしたか。そうそう、やまとなでしこでしたね。』


『今回このお店にはわたしを含めて3人で行ったんですよ、そしたら、このお店広島市内にもかかわらず、かなり山奥のお店かつ、地形的に谷のような場所に立地しているため、わたしのスマホ(docomo)が圏外になってしまったんです。
比較的電波が広いと言われているdocomoですら圏外になるなんて!
と、他の2名に聞いてみると、その2人がもっているスマホが偶然にもauとSoftBankだったんですが、その両名も同じく圏外で。
この21世紀にスマホが全滅するなんて離島以外ありえないと思ってたんですが、まさか山奥とはいえ広島市内でそれがおこるなんて信じられませんでしたよ。』


ほう、それは珍しい体験をしましたね。

『はい、でもそれがやまとなでしこを発見するきっかけになるんですから人生とは不思議なものですね。』

『その時です、女子大生の娘さんが料理を運んできてくれたのは。
オジサンというものはオバサンと同じく図々しい生き物でしてね、つい気になった事をズケズケ聞いてしまう習性があるんです。
その時も聞いてしまったんです、遠慮なく、、』


なにをですか?

『大学生だったらスマホは必須でしょ。ここはスマホの電波が入らないけど友達との連絡はどうしてるの?』

ほう!それは興味深い!何て答えましたか!?

『はい、恥ずかしそうに私に答えてくれたんです。
やまとなでしこの必須条件として恥じらいをもっている事だと思うのですが、自分が恥ずかしい事を行っている事を理解しつつ答えてくれるのは本当に良いやまとなでしこの条件だと思うのです。』


焦らさないでください!彼女は何て答えたんですか!?
恥ずかしそうに彼女はこう言ったんです。


『スマホを使う時は・・小高い・・・丘に登って・・・してます。
そしたら・・少しは電波入るから・・』



丘ーーーーーーーっ!!!!



2022年大晦日のnoteがこんなふざけたもので申し訳なさしかありませんが、皆様におかれましては良い年をお迎えください。

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