2019年度九州大学芸術工学部合格体験記 ポートフォリオ編
お久しぶりです、びとーです。
最近,TwitterのDMで編入関係の質問がちょくちょく飛んできて11人くらい、「いよいよ編入シーズンが始まるんだなあ」と感じる今日のこの頃です。その中でもポートフォリオに関する質問が多かったので今回は、ポートフォリオの書き方について書いていこうと思います。
※本当は1月末に投稿予定でしたが、またサボってましたリクエストしてた人またまたごめんなさい。
◆目次
◎まずは実物
◎作り方の話
◎最後に、細かい気遣いを大事に
◆まずは実物
これが実物です。19ページのクリアフォルダに今までの製作物の写真や実物が入っています。面接時には、ポートフォリオを交えながら九大を志望する経緯を話していきました。
◆作り方の話
ポートフォリオは、面接で使えば大きなアピールポイントになります。しかし、うまくまとまっていないものを持ち込めば当然魅力が十分に伝わらなかったり、逆に誤解を招く恐れがあります。
ポートフォリオに載せる情報が多すぎて困っている人も少なすぎて困っている人も、作るのがそもそもめんどくさい人も良ければ参考にしていってください。
ポートフォリオを作るにあたって重要なのは「自分の手札」を正確に把握し、「自分の動機」と正確に結びつけ、エンハンスをかけることです。必要なのは3ステップ(書き出し・並び替え・肉付け)で以下より順を追って説明していきます。
STEP1|書き出し
まずやるのは、自分の過去の活動を書き出しましょう。ジャンル・時系列・難易度問わず、とにかくすべて書きなぐっていきましょう。ちなみに僕だとこんな感じになります。
この作業は、「自分の手札を把握する」ための作業です。デッキを組むためにレアカードの漏れがあったら話になりません。時間をかけてもいいので漏れなく書いていきましょう。
STEP2|並び替え
次にやるのが並び替えです。これを行うことでバラバラだった要素をまとめることができ、ポートフォリオの骨組みになります。
といってもこの作業が正直1番しんどいです。また、この作業がポートフォリオの出来を左右します、心してかかりましょう!!
並べ替えの方法は、主に「時系列でまとめてストーリー方式にする」「ジャンル別にまとめて部分強化方式にする」の2種類の方法がありますが、本記事では、「時系列にまとめてストーリー方式にする」をメインに解説していきます。
STEP2_1|ストーリー方式
それでは、まずはストーリー方式について説明していきます。上の書きなぐった実績郡を学年別の時系列にまとめ直すとこうなります。
こうすることで、少しスッキリしますが、こんなこと説明していったら面接官も話してる自分も脳みそパンクします。そこで「自分のざっくりとした志望動機」をこんな感じで書いていきます。
上記の志望動機と実績を照らし合わせて削っていくと、こうなります。
さらに、「ランク分け」をやっていきます。「自分の印象」や「大会の知名度」などを考慮し、実績の仕分けをやっていきましょう。このとき重要なのは、「実績が多い人ほど厳しく仕分けを行っていきましょう。」十分な仕分けを行わずに何でもかんでも話していくと、面接官にはうまく伝わりません。ランクの低いものは、ポートフォリオに一応入れておいて時間があったら説明しようくらいの心持ちで行きましょう。
ランク分けを行ったものは、こんな感じです。
そして、これを志望動機の順番に合わせて組み直します。
実績の並び替えは、これでおしまいです!志望動機の書き方については、僕がここで書くより、「理科系の作文技術」「一分で話せ」「超箇条書き」などの書籍に詳しく書いてあるのでおすすめですbb
STEP3|肉付け
最後に、やるのが肉付けです。これを行うことでポートフォリオが完成します。
始めに面接の環境について話していきます。2019年での面接会場は、下の画像のようになっており、かなり近めになっています。
なので、ある程度の文字なら読めます。
が、できれば面接官が文字を追う必要のあるポートフォリオは避け、作ったものの現物またはその写真をメインに使いましょう。
プレゼンテーションを想像してもらえれば、わかりやすいと思いますが、文字の多いスライドを見せられながら、話されてもイマイチ頭に入ってきません。これは、スライドと説明が同時に入ってくるためどっちに注目していいかわからず混乱するからです。さらにポートフォリオの場合、スライドよりも俄然キャンバスが小さいです。そのため、下手にてこを入れるよりかは、素材の味をそのまま活かした、作品そのものや写真がおすすめです。
もしどうしても入れることが避けられない場合は、ワンページ・ワンメッセージを意識し、できるだけシンプルに大きな文字を使うようにしましょう。
◆最後に、細かい気遣いを大切に
前章で、作り方の話はおしまいです。最後に、細かい小ワザについて話していきます。ポートフォリオは便利です。しかしたたでさえ面接は緊張するもの,そのうえにポートフォリオを使うことになるとなかなかスムーズに回りにくくなります。以下の2点をチェックしてあらかじめリスクカットしていきましょう。
① 作品ごとに付箋をつける
これは面接官が「ポートフォリオを直接見たい」または、「ポートフォリオに掲載された作品をもう一度聞いてきた」場合の対策です。下の画像みたいに各作品ごとに付箋をつけておけば、こういう場合でもスムーズに対応することができます。
② 差し込み口をセロテープで固定する
これも面接官が直接見たいと言ってきた場合の対策です。受け渡すときに中身がひっくり返ったら面接どころじゃなくなります。全ページ中身がひっくり返らないようにセロテープで塞いでおきましょう。
最後に、ただでさえ面接は緊張するものです。それにポートフォリオを加わるとなかなかスムーズにはいきません。あらかじめ十分な練習を重ねて、できるだけ「リスク」も「聞くストレス」も減らしていきましょう。
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