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でっかい家飲みやろうぜ!美食倶楽部のオープニングイベントで感じたこと

人と一緒に料理ができる台所を得て

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京都信用金庫のQUESTION 、および美食倶楽部がなんか気になるな〜という皆さんはじめまして、こんにちは。美食倶楽部ライターのヒラヤマヤスコです。

いきなりの私事で恐縮ですが、最近、京都に加えて神奈川県の逗子市に居を構えました。

新しい家を探すにあたって譲れないポイントだったのが、人を呼べる十分な広さがあって、複数人で料理ができる広い台所があるということ。

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ライターや編集者としてだけではなく、イベント出店などで料理を提供するなど料理人としても活動しているくらい料理と酒が好きな私、つねづね家飲みを充実させたいと思っていました。

念願の広いキッチンを手に入れ、先日は引っ越しを手伝ってくれた友人と4人で餃子パーティーをしたのですが、これがまー楽しかった。

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みんなでビールを飲みながら「ニンニク入れていい?」だの「変わり種もつくっちゃおうよ」だのおしゃべりして、ひたすら餃子を包んでは焼いていく。「お母さんから教えてもらったのがこの包み方だったんだよね」と、4人それぞれ違う包み方に小さな発見を覚えたり。

人と一緒に料理ができる台所を得て感じたのは、お金を払って誰かがつくってくれたものを食べるのも素敵だけど、それと同じくらい、多少不恰好でも、自分たちでつくって自分たちで食べるという行為が自分の心を満たしてくれたということでした。

「同じ釜の飯」は生活に安らぎと豊かさを与えてくれる

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思えば学生時代、友達の家で安い酒を持ち寄って、安いパスタだの鍋だのをつくってみんなで食べていたことで、違う学部や学科の人たちと一気に仲良くなるということがたくさんありました。

辛いことを誰かと話すことで洗い流したい日、逆に嬉しいことを誰かに共有したい日、ただなんとなくひとりでご飯食べるのは気分じゃないなという日。いろんなシチュエーションで、気のおけない仲間たちとの家飲みが生活に安らぎと豊かさを与えてくれていたんですよね。

「同じ釜の飯を食う」という慣用句があります。起居をともにした親しい仲をいう、と広辞苑第七版には書いてあります。それって、誰かと一緒にごはんをたべることは大切なんだよという先人たちの教えではないでしょうか。なんせ慣用句になるくらいですから。

で、たぶん「同じ釜の飯」っていうのはお店で待っていれば提供されるというヤツではないはずです。もっと小さな共同体のなかで生み出されるものであり、なんなら自分たちでといで炊いたヤツのほうがしっくりくると思いませんか。

お金も稼げるようになって、自分たちのプライベートを重視するようになって、いろんなお店も行けるようになって。「同じ釜の飯を食う」そんな家飲みが、歳を重ねるにつれてにつれて少なくなったな〜という人、きっと多いはず。

コミュニティキッチン「DAIDOKORO」

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いい食材も買えるようになったから、いまこそ仲間たちと家飲みしたいよなあ。でも場所がなあ……と、誰かと一緒につくることに飢えている大人の皆さん、コミュニティキッチン「DAIDOKORO」が、いろんな欲求を解決してくれるかもしれません。

コミュニティキッチン「DAIDOKORO」は、河原町御池にある京都信用金庫の新社屋「QUESTION」の8階にあります。

100人規模が入れる広い席に、複数人が同時に入っても余裕綽々な大きなキッチン、でっかい冷蔵庫、コンベクションオーブン、フライヤーなどいろんな機材が揃っています。

そんな「DAIDOKORO」の大きな目玉となるのが、会員制でこのキッチンを自由に使うことができる「美食倶楽部」という仕組みです。

端的にいえば、めっちゃ本格的なキッチンを家のように使えて、自分たちで食材を持ち込んで、自分たちで料理をして、グレードアップした家飲みができるということ(もちろんノンアルコールでも)。

しかも、片付けはスタッフにおまかせ。楽しい催しの楽しいところだけ楽しめる美味しい仕組みなんです。


食のプロたちはみんな、食×コミュニケーションに着目している

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先日の11月2日、「DAIDOKORO」および美食倶楽部のオープニングパーティがありました。

食のプロたち4人がトークセッションをしていたのですが、興味深かったのは「人に提供する」側のレストランの人たちも、自分たちでつくる行為や家での食事など、「コミュニケーションが介在する食」に着目していたこと。

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(左からDAIDOKOROを運営する株式会社Q's取締役の福吉貴英、LURRA°共同オーナー宮下拓巳氏、株式会社和える代表取締役矢島里佳氏、美食倶楽部ディレクター本間勇輝、イルギオットーネオーナーシェフ笹島保弘氏)

「つくられたものを提供してもらって食べるという『非日常』のシーンだけではなく、みんなでつくってみんなで食べる『日常』のシーンがますますこれから社会の中で必要になってくる」と話していたのは、京都のイタリアンの名店イルギオットーネの笹島シェフ。

わずか1年でミシュランの星を取り話題の店LURRA°のオーナー宮下さんも、緊急事態宣言下での休業中には家でのごはんの大切さを見直されたそう。ちなみにLURRA°では、食事が終わったら団欒スペースにお客さんみんなで移動して、デザートを食べながらその日集まったお客さん同士でおしゃべりをする時間があるんですって。

みんなでつくって食べる、を日常にしませんか

「現代の日本って『消費に飽きてる』と思うんですよ。なんでも簡単に手に入るという成熟しきった利便性のなかで、人々は『つくる』ことに飢えているんだと感じています」と話していたのは美食倶楽部立ち上げ人の本間さん。

まさに本当、その通りだと思います。

昔は味噌づくりや餅つきなど、村の人たちが集まって自分たちで食べるものをみんなで仕込むという日常がすぐそこにありましたが、経済発展にともなってあらゆるものを買うようになり、それらが廃れていってしまった。

だれかのためにつくる食(外食)、自分や家族のためにつくる食(自炊)、そこにもうひとつ、暮らしを豊かに、奥深くするための「自分を含めたみんなのためにつくる食」をいま、見直す時なのかもしれません。

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コミュニティキッチン「DAIDOKORO」は、いま多くの人が抱えている小さな寂しさや孤独感を埋めてくれて、しかもめっちゃ面白くて楽しいという、ポジティブな可能性にあふれた施設なんじゃない?と感じています。

「美食倶楽部」は現在、限定100名の初期会員を絶賛募集中。コロナ禍で、本当の豊かさってなんなんだろうと考える人も増えてきた今こそ、みんなでつくって食べるという行為を日常にしてみませんか。

わたしもでっかいキッチンで遊びたい!と気になった方はこちらをご参照ください。


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