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「仕事」なのに「楽しもう」は筋違い?

コンサルタント・中小企業診断士の小林慶志郎です。
コンサルタントとして働く中で「もっとみんなが楽しく働ける環境を作りたい!」と思い、
「好きな人と好きな仕事をする」を当たり前の世の中を作りたくて、情報発信やスマホアプリ「BiSE」(バイス)の開発をしています。

仕事をテーマにしたサービスを作っているのですが、これには「どうせ働くなら、仕事も楽しい方がいいよね」という考え方がベースにあります。
起きている時間の半分くらい(多い人はもっと)の割合を、仕事の時間として費やしている人がほとんどなので、仕事の時間が楽しく、充実していれば、人生はもっと豊かになるだろうと思っているからです。

仕事は仕事、「楽しむ」ためのものではない

そんなことを言いつつ、、、という話になりますが、元ヤクルトスワローズの宮本慎也さんが引退会見で「誇りに思うことはありますか?」という質問に対するこんな言葉があります。

好きで始めた野球なんですけども、プロになった瞬間に仕事になって…。よく最近、“楽しむ”“楽しむ”というんですけど、僕は一回も楽しんだことはない。仕事として、真剣に向き合って、19年間、やってこられたところが誇れることです

お金をいただいてやっている仕事に対して、「自分たちが楽しもう!」と言っているのは筋が違います。
お金を払うお客さんからしたら、「お金を払うんだからあなたが楽しいかどうか関係なく、ちゃんと働いてください」という話です。
(野球とかエンタメだと”演者が楽しそう”ということにも価値があったりするので、一概には言えませんが)
この仕事論は、とてもしっくりくるもので、私のとても好きな言葉の一つです。宮本さん、大好きです。


仕事を「楽しむ」という発想の起源

とはいえ、仕事を渡す(依頼する)側が、この思想でいるのはとても危険です。
時代の変化というのもありますが、「金を払ってるんだから働けよ」とは言えなくなっています。

ではなぜ、「自分たちが楽しもう!」という発想がこんなにも広まっているのでしょうか。

それは、たいていの人にとって仕事はある程度選べるし、そんなに苦しい思いをしてまでたくさんお金を稼がないと生きていけない時代ではないからだと考えています。
(コロナで仕事が減っている業種もありますが、)様々なアルバイトがあり、最低限必要な生活費を稼ぐ方法はたくさんあるということです。
苦しんで苦しんで働いて、ようやく生活できるというような時代じゃないんですね。

そうなると、「むちゃくちゃツラいけど高収入な仕事」よりも、「お金は少なくても(むしろ払ってでも)楽しい仕事」の方が人が集まるようになっていきます。(以前も書いた「仕事も”消費”する時代になっている」というものです)

この時代の変化を正しくとらえなければ、誰かと一緒に仕事をするというのは、どんどん難しくなっていくでしょう。
「お客様は神様です」の時代は終わっていますからね。


仕事が楽しいってどういうことなのか

かく言う私は、「自分が笑顔で働いてるいれば、周りの人も笑顔になって、結果的に自分が楽しく働けるよね」と思って日々笑顔で、頑張っています。
もちろん結果をちゃんと出すのは当たり前のことですので、その為のプロセスでは歯を食いしばっていたり、楽しくない瞬間だって当然あります。それこそ「仕事ですから」というやつです。
けど、それを含めた全体のプロセスが、「楽しかったね!」と仲間と笑えることが、とても嬉しかったりします。

いろいろなお客様先に飛び込んでいくような仕事をしていると、「また一緒に働きたい!」と思ってもらえるのが一番嬉しいですからね。笑顔と結果が、それを引き寄せてくれると思い、日々精進しています。

そんな感じで、トータルで見たときに「仕事は楽しい!」と思える働き方ができてるかなと思います。

楽しく、真剣に働くために

では、楽しく、真剣に働くためには、何が必要でしょうか。
私はそれが「周りで働く仲間」だと考えています。
就職活動の時も「どんな仕事をするかよりも、誰と働くかの方が重要」と言われていた気がします。(15年以上前の話ですが、今でも言われてますかね、、、?)

楽しいだけでは、結果が伴いません。
厳しいだけでは、楽しくありません

そのバランスがとれる仕事仲間って、実は貴重です。

だからこそ、一度見つけたら、離したらもったいないと思うのです。

そう思って作ったのが、BiSEです。
そんな貴重な気の合う仕事仲間と、グループを作って、つながっておく。
困ったことがあれば相談して助け合い、弱音を吐いても聞いてくれて、最後には尻を叩いて送り出してくれる。

そんな仲間とつながっておくためのツールとして、BiSEを作っています。

「仕事」にフォーカスしているからこそ、LINEやFacebookとも違うし、
「つながり」にフォーカスしているからこそ、チャットツールやグループウェアとも違うカタチになっています。

グループ内のコミュニケーションツールとして、一度試してみていただければと思います。

BiSE公式サイト

アプリのダウンロードURLはこちら。
AppStore(iOS)
https://apps.apple.com/jp/app/bise/id1546033392

PlayStore(Android)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.thebise.bise

小林慶志郎

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昨春、緊急事態宣言が出た頃、外出自粛が謳われ、会社にも行けず、飲みにも行けず、ひとりひとりが孤立していくような気がして、この先コミュニティって重要になるよね、という本を書きました。(Kindleで発売中です)

「コミュニティと生きる時代 〜withウイルス時代の仕事と組織のカタチ」--小林慶志郎


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