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仕事は何のために?誰のために?

フリーコンサルタント・中小企業診断士の小林慶志郎です。
コンサルタントとして働く中で「もっとみんなが楽しく働ける環境を作りたい!」と思い、
「好きな人と好きな仕事をする」を当たり前の世の中を作りたくて、情報発信やスマホアプリ「BiSE」(バイス)の開発をしています。

今月初にホームページをリニューアルしました。
その中で「好きな人と、好きな仕事をしよう!」という言葉をトップに掲げています。

ここで「好きな仕事」という言葉を使っているので、”仕事”とは何なのかについて考えてみたいと思います。

”仕事”という言葉の定義

まず、私が考える”仕事”の定義は
「人の課題を解決して、対価をもらうこと」
です。
”課題”は、”困りごと”を指しています。

そう考えると、こと日本において、生活面における”課題”はどのくらい残っているんでしょうか。
食事も衣服も低コストで高品質のものが手に入ります。
いま住宅を新たに手に入れるのは難しさがあるかもしれませんが、空き家が増えている現状を考えると、その解決も時間の問題でしょう。

さらに、今までの不便の多くは、今ではスマホが解決してくれます。
おいしいご飯のお店も、近くのガソリンスタンドも、大事なモノについた汚れの落とし方だってスマホが教えてくれます。
この流れはますます加速していきます。

今までそれらを”仕事”にしていた人達は、きっと別の場所で働いているのではないでしょうか。
この状況に対して「仕事が無くなっちゃう!」と不安に思う人もいるかもしれません。
けど、とりたてて”課題”が無い中で、働き続ける意味って、何なのでしょうか?


何のために働くのか?

仕事がなくなると困るのは、自分の生活ができなくなるからだと思います。

つまり、
人の課題を解決するためではなく、自分の生活のために働いている
という状態です。

これは、”仕事”ではありません。ただの”労働”です。
”人のため”と”自分のため”。矢印の向いている方向が違います。

本来、自分の最低限の生活を維持するだけであれば、そんなに一生懸命”労働”に時間を費やす必要なんてないんです。
にもかかわらず、”人の課題の解決”ではなく ”自分の生活”に向かって働いているから、人よりも多く稼ぐことを求めてしまう。
この無駄な競争が、働く人の心と時間を奪い、過剰な生産による廃棄を生んだり、場合によっては奪い合いを生じさせています。

とはいえ、「労働=社会の役に立っている」という勘違いが存在しており、”労働”することをベースに作り上げられた現状の社会の中で、全く働かずに生活するのはそれなりに大変だと思います。
大事なのは、”労働 "に心まで奪われてしまうことなく、少しずつでも考え方をシフトしていくことです。

理想をともにする仲間と働く

当然、現時点で世の中のすべての課題が解決されているわけではありません。
世界に目を向ければまだまだ課題はたくさんありますし、日本でも様々な問題に苦しんでる人達もいます。
「もっといい世界を作りたい」
「未来を考えると、今手を打っておくべき問題がある」
そんな目線でチャレンジを繰り返す人もたくさんいます。

その志に共感する人が集まり、そこに”仕事”が生まれます。

そこにはお金の匂いのする「おいしい話」は多分ありません。
でも、魅力的な理想を描いて頑張っている人がいれば、ヒトとカネはきっと集まってくる。

それが健全な”仕事”のあり方です。

これ、考え方としては「株式会社」そのものです。
ですが、会社として考えるとどうしても”雇用”や”労使”の考えが入ってきてしまいます。

自由に様々なワークコミュニティに所属し、自分の時間や能力を発揮できる場を持つ。
そんな働き方が一般的になれば、”労働 ”に心を奪われることなく、豊かな生活を送れる人が増やせるのではないかと思っています。
BiSEは、そんな働き方の下支えになるような仕組みを作っていきたいと考えています。

と、小難しい文章で書いてきましたが、シンプルに言うと、
「自分の為だけじゃなくて、ステキな夢を描いてる人のために働けるのって幸せだよね」
ということですね。

そして最後に一つ。
これは、自分の生活を犠牲にするということではありません。
自分の生活はしっかり豊かであることが大前提です。そのうえで、人の課題を解決できること。
これには、様々なコミュニティの中でお互いの”助け合い”が機能している必要があります。
この点については長くなりそうなので、また改めて書いてみたいと思います。


BiSE公式サイト

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小林慶志郎

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昨春、緊急事態宣言が出た頃、外出自粛が謳われ、会社にも行けず、飲みにも行けず、ひとりひとりが孤立していくような気がして、この先コミュニティって重要になるよね、という本を書きました。(Kindleで発売中です)

「コミュニティと生きる時代 〜withウイルス時代の仕事と組織のカタチ」--小林慶志郎


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