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[微ネタバレ注意]椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常@大阪※ただ愛を綴るnote


時系列が行ったり来たりの乱文失礼します。

その時間は片時も瞬きが惜しく、終わりが待ち受けることも忘れてしまった。
(いや、始まれば終わってしまうんだという覚悟はしてたけど)
本当に光のように過ぎた。

「今までの実演よりも全然舞台袖にハケてないし、たくさん喋ってくれた。コロナで長く間があいたから、少しでも出ようとしてくれたのかな」と、同行の林檎班會員同志の方がおっしゃった。(LOVEです.)

彼女の演奏を表現をたくさん見て聴いて、抱えきれないほどのものを得まくったはずなのに、大きな喪失感も共存している。何なんだろう。この感動や輝きすらもいつかは忘れてしまうのが厭だ。

大人になってチケットを取るのも便利になり、私がアーティストのライブに足を運ぶことはあまり特別なことではなくなった。だけれど彼女自身が特別な存在。
初めての感覚を多く感じた。それはきっと、生で見るのが初めてというだけの理由ではない。

当選したのは3階席だった。
自分自身について、絶対どこかで体調崩すだろうとか、花粉症のくしゃみ発作が大事なステージ中に起きるんじゃないかとか、そんな心配ばっかりして、オペラグラスの用意を忘れていた。

だけど、後に打ち上げでお話した愛好家さんのように、メガネを取り出すタイミングを失って0.1の裸眼で開演を迎えた方もいらっしゃったようで、さまざまな環境下、皆さんどんな気持ちで表情で実演を迎えられたのか。
想像しようにも、それは計り知れない。

遠目ではあるけれど大袈裟ではなく、私の視力は注目すればするほどどんどん研ぎ澄まされていった。しかも同行の方がオペラグラスを貸してくださり、暗転中の貴重な水分補給シルエットをはじめ、一挙手一等足見逃さず目撃できたこと、大変喜ばしく思います。(SNSでファンの方々思い思いの感想をゆっくり見られるのが幸せ、お腹いっぱい。)

日常で歌うことを重んじて、すっかりご自身の声や気持ちに寄り添って熟成させて、常に魅せ方を研究しておられるストイックな人だと感じた。もちろん少しの間ご一緒しただけの想像でしかないけれど。

こんな彼女に比べて本当に自分自身は、まだまだ煩悩と共に生きていて甘いんだと思った。だけど悔しさ恥ずかしさではなく、自分とは切り離して、まるっきり清々しい気持ちで見守ることができた。

林檎班のWebサイトにはさまざまなコンテンツが盛りだくさんで、実演を迎える日まですべて網羅しておくことはできなかった。ちらっと覗いたご本人の書くブログには、ときには旅の記録や、お子さんのお姿も見られる。 

その束の間チラ覗きをしていたおかげで、また、東京事変の公式YouTubeでメンバーとのトークを見ていたおかげで、じんわーーーりと感じたのは、彼女が生活をしながら、音楽と向き合い、私と同じ今を生きている人のひとりだということ。

ずっと歌い続けて、きっと来場者みんなが待っていたであろうMCのお声。本当に可愛らしくて艶があって素敵でした。
終始「夢か現か」と自分に問いながら、まさに夢中で見ていました。

林檎さん、ただひたすらに最高です。
大好きです。お慕い申し上げます。

黒猫堂さん、制作チーム、バンドメンバーにも林檎愛をたいそう感じました。
すべてに感謝したいです。
最上の時間を、ありがとうございました。

今日で終わりじゃない。


2023.3.29

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