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M-12024神回すぎ

M-12024が面白すぎましたねえ。いやおもろすぎた。

もう始まる前から、決勝のメンバーから今年は2019年以来の神回になるのではないかと予想されていましたが、まさにそうなりました。

早速振り返っていきたいと思います。

①令和ロマン

前回に引き続きトップバッターで令和ロマン登場。
もうM-1の申し子なんじゃないかと思うほど、ここの引きが強い。構成はしゃべくり、苗字のテーマであるあるを用いつつ、爆発的なウケをとってました。
前年度の優勝者というハードルも、圧倒的なウケ量と去年と同じ出順というドラマチックな展開も追い風になったのか高得点を叩き出しました。

やっぱりくるまは、競技漫才におけるボケとしての立ち回りが本当に上手い。2022年のさや香といい、どの出順でも会場を自分の空気にする力がある。

②ヤーレンズ

前年度準優勝者のヤーレンズが2番手に出てきました。おにぎり屋のテーマでコント漫才で進んでいきます。めちゃくちゃ面白かったけど、令和ロマンほどの爆発がなかった印象。

③真空ジェシカ



こちらも去年のファイナリストであり、今回で4年連続の決勝進出した真空ジェシカ。毎年ボケがあまり審査員に伝わらず、不遇のコンビでしたが、ネタの面白さはもちろんのこと、真空の漫才をちゃんと評価できる審査員が出てきたことによって、高得点を叩き出しました。しかし、令和ロマンには1点差で越すことができませんでした。

④マユリカ

敗者復活から上がってきたマユリカでしたが、コント漫才が3回連続で続き、もう少し展開を求めてる中、展開というよりかはワードで落とすネタであったため、思ったより得点が伸びず初戦敗退となりました。

⑤ダイタク

今年ラストイヤーのダイタク。ダブルボケでシステマチックに進んでいく構成で、テーマはヒーローインタビュー。これもマユリカ同様、あまり展開がなかったので、点数が伸び悩み初戦敗退となりました。

⑥ジョックロック

結成2年目で、予選から爆ウケしてたジョックロック。これもシステマチックにゆうしょうがツッコミで落とすというネタの構成。めちゃくちゃ好きで大阪吉本なので応援してたけどあまりウケのポイントで客にはまっておらず、初戦敗退でした。

⑦バッテリィズ

このタイミングでバッテリィズ。爆発が続かず、コント漫才が続く中、しゃべくり漫才で爆発力のあるポイントが全部ハマり、今大会の最大点数。ずっと劇場で見てたから、全ボケ全ハマりしててちょっと泣きそうになった。

⑧ママタルト

バッテリィズの短いキレのあるフレーズで決めて、テンポのある漫才が流れ的に正義になってしまったが故、長尺のフレーズツッコミがあまりハマらなかったのかなと。流石に出順が悪すぎたのかな。

⑨エバース

これもオズワルド流派の完全なしゃべくり漫才。全ボケ全ツッコミめちゃくちゃハマってたし、行ってもおかしくなかったけど、先にバッテリィズが出てしまったために、バッテリィズ、令和ロマンと比較されてしまったのかなという印象。でも審査員のコメント的にもう上3組が強すぎたというだけな感じ。

⑩トムブラウン

これももう完全に出順が悪かった。バッテリィズの後とかであれば多分もっと点数が伸びてた気がする。みちおがちょっとばててからウケ量が若干ひいたような。

最終的に残ったのは、
バッテリィズ、令和ロマン、真空ジェシカ
の3組。

真空はアンジェラアキのネタでした。
ちょっと面白すぎるし、横の会場でライブしてる長渕剛の歌ってる声が聞こえてくる所とかちょっと面白すぎた。

令和ロマンは戦国時代のネタ。
このネタ初出しの時に劇場で見てたんですが、20分くらいやってて、それもめちゃくちゃ面白かったけど、これをM-1ように仕上げてくるところがもう前回王者たる所以やなと思いました。

バッテリィズは世界遺産のネタ。
一本目と点数結果のやり取りでエースの人がより伝わったかつ、同じシステムのネタなので絶対ウケると思ったけど、思ったよりハマらず。「おじいちゃんの墓参りも行けてないのに!!」とか「俺のおじいちゃんも偉大や!!いっぱいおもちゃかってくれたし!!」とか公園って聞いてめちゃくちゃテンション上がるところとかもっとウケてもよかったのになと。
よう考えたらめちゃくちゃアホですよ。

結果令和ロマン5票、バッテリィズ3票、真空ジェシカ1票で令和ロマンの優勝。

初の2連覇という結末でした。

感想

全体通して、全組本当に面白かった。神回。
トップバッターから令和ロマンとか漫画すぎるし、前回王者令和ロマンの圧倒的ヴィランの立ち振る舞い、そこで圧倒的光属性の主人公バッテリィズ。完璧。

他の方のツイートで見ましたが、「誰が令和ロマンを倒すのか」という構図からバッテリィズが「誰が1番面白いか」に戻したというのが本当に今大会の盛り上がりにつながったのではないでしょうか。

あとから考えてみると、ヤーレンズ、真空が令和ロマンのつかみに被せたことでもうその時から令和ロマン主軸の大会になってますね。

審査員にも変化があり、今大会は割とネタをしっかり評価する人が多かったので、おそらく前の審査員であれば、流れ的にバッテリィズが優勝していたかなと思いました。

礼二とともこが去年はおそらく審査基準がおなじだった(のかな?)気がするのですが(礼二が毎年M-1が終わったあとともこと答え合わせをしていて毎年同じだったという話があるので)、今回礼二はM-1最高責任者枠になり、上方漫才を主軸として評価し、ともこは流れ的にウケが悪かったから低くするというよりかは、それらを全部無視してネタ一回一回で評価しているという感じがしました。そこがばらけたのもよかった。
今年は全審査員が審査が一貫していたなと思いました。

流石に今年は神回と言っていいんじゃないでしょうか。 
久しぶりにいいもの見させてもらいました。


あと今年のMVPは阿部一二三さんです。

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