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髙木ビルが挑む自治体連携の取り組みとは?~地域と繋がるはしご掛けの可能性~

こんにちは、BIRTH LABコミュニティマネージャーの遠藤です!
BIRTHを運営する髙木ビルでは、地方自治体との包括連携協定を軸に、自治体との多様な連携プロジェクトに取り組んでいます。

今回はそんな自治体連携のプロジェクトの中心を担う手塚さんと青木さんにお話を伺っていこうと思います。


はしご掛けを通じたBIRTHの自治体連携の意義


遠藤:髙木ビルは現在全国4つの自治体と包括連携協定を締結していますが、 主に不動産事業やコワーキング事業を行っている髙木ビル・BIRTHがなぜ自治体と包括連携協定を結んでいるのでしょうか?

手塚: BIRTHはもともと、不動産のあらたな価値を探求するブランドとして誕生したもので、不動産という「場」に人が行き交い・集うことで何かを生み出すことにフォーカスした取組をしています。地域伴走事業についても、日本の各地域とBIRTH LABのある麻布十番を繋ぐことで、それぞれの場を盛り上げられたらと思っています。

青木:BIRTHの大切にしている考えとして、単に良いものを作って終わらせるのではなく、地域に根付いた持続的な価値を生み出すことを目指しています。そのため、地域の方々の熱意を尊重し、自治体との包括連携協定を通じて、地域の活性化に伴走させていただいているのです。

手塚:そうですね。自治体から寄せられるご相談は多岐にわたりますが、私たちは自治体職員の方々と膝を突き合わせて「何が課題か」「髙木ビルとして何ができるか」を一つ一つ考え、伴走しています。

全国4自治体と包括連携協定を結んでいる

遠藤:なるほど、地域の方々の熱意を尊重した連携をされているとのことですが、具体的にはどのような活動を行っているのでしょうか?

青木:ワークスペース運営のサポートや、地域産品のプロモーションイベントの企画、また東京で地域出身者を中心としたコミュニティ活動の活性化など、多岐にわたる支援を行っています。

手塚:BIRTH LABやBIRTH WORKでは、地域のスペースとの相互利用を推進するとともに、連携している自治体の職員の方々の作業場所として活用いただいています。メールや電話のコミュニケーションだけでなく、東京にいらっしゃった際には気軽に立ち寄っていただける場所になると良いなと思っています。

青木:私たちはBIRTH LABから各自治体の地域へ関係人口を創出できると考えており、日々企画の中で掛け合わせることが出来ないか考えています。
BIRTH LAB主催のイベントでは、連携先自治体のお酒を提供したり、地域の産品をメニューの1つに入れるなど、参加者の方に楽しみながら地域に触れていただくようなことも行っています。

24年6月の5周年記念イベントにて、各自治体のお酒を提供

手塚:また、不定期で行うプロジェクトでは地域同士を掛け合わせるということで、BIRTHの企画力を発揮しています。
例えば、小布施という町で活躍されている牛乳屋さん。以前、BIRTHが商品プロデュースに伴奏させていただいたオブセ牛乳と、宇陀の当帰という薬草湯を掛け合わせて、BIRTHで足湯という企画で、 麻布十番の人々に地域の魅力を楽しんでいただきました。

BIRTHの足湯企画で、オブセ牛乳と宇陀の当帰を掛け合わせ◎

青木:もちろん、麻布十番の地域の方々が、小布施や宇陀のことを知っている方ばかりではありませんが、企画を通じて興味を持っていただいた方にBIRTHがこれまではしごがけしてきたストーリーをお伝えすることで、BIRTHを通して各地域との関係、人口創出に貢献しております。

遠藤:なるほど、自社主催の企画に対してこれまでの「はしごがけ」を活かして更にユニークな企画にしているのですね。

手塚:今年の6月に地域で活躍するプレイヤーを集めた勉強会を開催しました。その際、自治体同士が、同じ悩みや課題に取り組む上での「横のつながり」を求めていること、そしてBIRTHが繋がりを築く役割を担う存在として期待されていることに気が付きました。

青木:連携している自治体の職員同士が顔の見える関係性を持つことで、新たな協力の機会が生まれやすくなり、BIRTH LABがそのハブとしての役割を果たすことが期待されています。

遠藤:なるほど、自治体同士の新たなつながりが生まれることは、地域の発展において非常に重要な要素なのかもしれないですね。BIRTH LABがそのハブとなる役割を果たしていくこれからが楽しみです。

地域の熱意を尊重するBIRTHの伴走


遠藤:髙木ビルの自治体連携における強み・魅力はどのような点にあるとお考えですか?

青木:「膝をつき合わせて話し合う」姿勢と、各自治体の魅力を発見し伴走しながら企画に落とし込む「面白がり力・企画力」がBIRTHのユニークな点だと思います。

遠藤:なるほど、「面白がり力」という表現は興味深いですね。手塚さんはどうですか?

手塚:先ほどの話とも重複しますが、やはり「地域の方々の熱意」を大切にして伴走する姿勢ですね。6月に実施した勉強会でも気付いたのですが、私たちは、市の名前ではなく、担当者の名前が先に浮かぶことが多いんです。「次にどのようなことをすれば喜んでいただけるだろうか」「こうすればより良くなるのではないか」と考える際、思い浮かべるのが“宇陀市さん”や“鹿角市さん”ではなく、”宇陀市のAさん”、”鹿角市のBさん”というように、具体的な担当者のお名前なんです。これは、私たちが各自治体の方々としっかり伴走できている証だと思っています。

青木:最終的に、自治体を盛り上げることを目指す際、その主体となるのは”自治体”そのものではなく、その地域に暮らす「地域の人たち一人ひとり」なんですよね。だからこそ、手塚さんが言ったように、○○市という名前ではなく、「誰と一緒にやっているのか」が自然とバイネームで浮かんでくるんだと思います。

遠藤:地域の方々の熱意を基に伴走しているからこそ、その結果として、具体的な取り組みが幅広く展開されているというわけですね。

自治体を繋ぐ「はしご掛け」の未来


遠藤:それでは、今後の自治体連携の活動における方向性や大切にしていきたい考え方についてお聞かせください。

青木:BIRTHとして、自治体との関係性においてどれだけ多くの「はしご」をかけられるかという点には、意識を持っていると思います。ただ単に数を増やすだけではなく、いかに質の高いはしごをかけるかが重要です。それを追求していく中で、"面白がり力"が発揮されていると思います。この姿勢が、BIRTHの独自性で今後も大切にしていきたい点でもありますね。

手塚:明確な目標を定めてそれに向かって突き進むというよりも、日々の積み重ねが形を成していくという感覚で活動しています。これまで積み上げてきたもの、そして今後も新たな伴走をしていく中で、"はしごかけ"を通して繋げていくということを続けていくのだろうと思います。

手塚:その過程で、BIRTHがハブとなり、BIRTHスタッフと連携自治体の職員の方々はもちろん、自治体間でも顔の見える関係性、空気を共有できる関係性が築かれていけばよいと思います。お互いに切磋琢磨できる仲間を作るハブとなれたら良いなと思いますね。

青木:現在の連携自治体との伴走を続けること、そしてこれから連携する自治体の職員の方々とも多くの繋がりを築く中で、さらに広がりのある伴走の方法が見つかると思います。その広がりを、純粋で率直な気持ちで見つめてみたいという感覚があります。どんな新たな課題が出てくるのか、楽しみですね(笑)

手塚:それもすべて、熱意を持って取り組む自治体の一人ひとりの方々がいるからこそできることであり、これまでも、これからも、私たちは目の前にいる人々に伴走し続けていくと思います。

遠藤:BIRTHが自治体と連携し、地域の熱意を尊重しながら伴走している様子が非常に伝わってきました。今後も、柔軟なアプローチで新たな価値を生み出し、地域の方々とともに成長していけたらなと思います。
今日は素敵な想いを聴かせていただきありがとうございました!


編集後記)
自治体連携の活動に対するお二人の熱い想いをお聞きし、これからも各連携自治体の職員の皆さんと、膝と膝を突き合わせて、熱意を共に育みながら伴走できる関係性を築いていきたいと感じました。

これからも自治体の職員の方々、一人ひとりの熱意を大切に、BIRTHチームで地域を盛り上げる一助となることを目指していきたいと思います。

今回の記事を通じて、地域のために、BIRTHに携わる方々のために、活動し続ける2人の純粋な想いが少しでも伝われば嬉しいです。


インタビュー・執筆:遠藤翔太


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