麻雀「攻略本」のススメ
0.はじめに
全世界70億人の麻雀ファンのみなさん、こんにちは。
いきなりですが少しだけ自慢から入らせて下さい。
雀豪3に昇段しました!!(もったいぶりすぎ)
去年の6月頃は銀の間でも勝てず、秋頃からは玉の間で目も当てられないほどボコボコにされていましたが、とうとう開始当初から目標にしていた「雀聖」まであと一つまで迫ってきました。
目先のポイントや段位に囚われるとバランスを崩すので、のんびり年末に雀聖になるくらいのつもりで段位戦に臨もうと思います(月100半荘ペース←)
では、自慢はこの辺で。
本日メインでお話するのは麻雀「攻略本」です。
皆さんはゲームの「攻略本」って買ったことありますかね?
一般的な家庭用ゲームであれば、攻略本は一冊あればそのゲームはクリアできますし、なんなら一冊も使わずにクリアすることの方が普通ですよね。
しかし、麻雀は「攻略本」、すなわち「戦術書」を一冊も使わずに上達することの難易度が非常に高いです。
あまりにもやり込み要素が多すぎるんですよね。よほどのセンスと時間があれば話は別ですが、自分だけで全てのやり込み要素をやり込んでいくのは厳しいものがあります。
そこで麻雀戦術書に目を向けると、強者が自ら打っていて身につけた様々な技術や、膨大なデータ研究によってもたらされた戦術が非常にわかりやすく書かれています。
今はこの戦術書とYouTubeの普及もあり、はっきり言って麻雀歴に関係なく、向上心がある人はすぐに上達しています。
先日YouTubeに関しては別にnoteを書きましたので、見てない方はぜひご覧になってください。リンクは下に貼っておきます。
そして今回は私が読んだ麻雀戦術書の中でもオススメの5冊を「内容」の紹介と、「難易度」「わかりやすさ」「読みやすさ」「オススメ度」を超個人的に5段階で評価しました。
YouTubeだけでは物足りず、お金を出して戦術書を買うことにも抵抗がなくなりつつある方は是非参考にしてください。
それでは相変わらず前置きが長くなりましたが、紹介に入っていきます。
1.絶対にラスを引かない麻雀 ラス回避35の技術 (平澤元気)
内容:主に守備に関して網羅的
難易度:3〜4(雀魂なら金の間〜)
わかりやすさ:4
読みやすさ:3
オススメ度:5
麻雀の戦術を紹介するYouTuberとして最も有名と言っても過言ではない、平澤元気さんの人気著書です。
雀魂や天鳳といったラスだけが大きくポイントをマイナスされるルールではラス回避が最重要事項です。
そのために実際にどういう打牌をするかを守備的な技術をメインに解説している本になっています。
「とりあえず麻雀戦術書を何か一冊買ってみようかな」という人にはこれをお勧めします。
YouTubeで平澤さんの動画が好みの方には間違いなくオススメできます。
2.ウザク式麻雀学習 牌効率(G・ウザク)
内容:牌効率のみ
難易度:2〜4(雀魂なら銀の間〜)
わかりやすさ:4
読みやすさ:5
オススメ度:4
牌効率の本を4冊も出しているG・ウザクさんの出した3冊目の本です。
これは一言で言うと牌効率の辞書みたいなものです。
牌効率の基本は「孤立の字牌を切る→孤立の1.9牌を切る→孤立の2.8牌を切る→他の孤立牌を切る→4メンツ1雀頭をつくる5ブロックに絞る」ですよね。
ぶっちゃけ基本のこれさえ出来ればそこまで牌効率で差はつかないです。
ただ、例えば下の牌姿を見て何を切るか考えてみてください。
4mや4sを切る人がいるのではないでしょうか?
この牌姿は明確に正解があり、6mを切るのが正解になります。
これはメンゼン3ヘッド最弱理論という理論から導き出されます。
こういったよく出てくるけど無意識に間違いがちな牌効率について永遠と解説されています。
これを今間違えてしまったり悩んでしまったりした人は是非購入を検討してみて下さい。
間違いなく平均聴牌速度が上がり、立直回数が増えるでしょう。
3.鬼打ち 天鳳位の麻雀メカニズム (お知らせ)
内容:網羅的
難易度:5(雀魂なら玉の間定着〜)
わかりやすさ:4
読みやすさ:3
オススメ度:5
これは天鳳位のお知らせさんの著書です。
この本は手組、牌の危険度、ベタオリ、副露読み、点数状況判断などが超ハイレベルで解説されています。
僕は何も知らずに雀豪になってすぐくらいの頃に「色々網羅的に書いてそうだから」とこの本を買って読んだ結果、あまりの難しさに殆ど何も理解できませんでした。そしてここ最近読み直した結果、その内容の素晴らしさに気付かされた本です。
麻雀は運の絡むゲームなのでメンタルや集中力によって打牌がブレがちなのですが、「ネット麻雀最高峰の鳳凰卓で一日中対局しながら自ら牌譜検討までして天鳳位に到達した」という伝説まであるお知らせさんによってシステム化された戦術は確実に雀力向上に役立ちます。
ただ、繰り返しますがあまりにも難しいので、雀豪でも玉の間で負け越している人には全くオススメできません。
そういった人には、まずは先程紹介した「絶対にラスを引かない麻雀」がオススメです。
戦術書で背伸びをする必要は全くありません。
より効率よく上達するために戦術書を読むのですから、自分のレベルに合ったものを選びましょう。かつての僕のようになってしまいますよ。
4.「統計学」のマージャン戦術 (みーにん)
内容:網羅的
難易度:3〜(雀魂なら金の間〜)
わかりやすさ:4
読みやすさ:5
オススメ度:4
天鳳の牌譜データを分析しているみーにんさんの著書です。
この本では、データを分析した結果導かれた戦術が「先制立直」「押し引き」「ベタオリと当たり牌」の3つの章、29のテーマ別に紹介されています。
ただデータが載っているだけだとそこから自分で戦術を考える必要がありますが、これは本の中で戦術まで紹介してくれているので、非常にわかりやすくなっています。
さらにデータ自体は大量に掲載されているため、自らそのデータを読んで理解を深めて実戦に活かすこともできるので、ある意味やり込み要素の多い戦術書と言えるでしょう。
一番オススメできる本、とまでは言えませんが、一冊持っておくと対局で悩んだ後にデータ的にはどうなのか検討することができますし、持っておいて損はないでしょう。
5.手牌が透ける!? 麻雀鳴き読みの極意(平澤元気)
内容:鳴き読みのみ
難易度:4〜(雀魂なら玉の間〜)
わかりやすさ:4
読みやすさ:5
オススメ度:3
絶対にラスを引かない麻雀で紹介した平澤さんの著書です。
僕は玉の間で勝ち越せるかどうかはこの鳴き読みをしようとするかどうか(高い精度でできるかはそこまで重要ではない)にかかっていると考えています。
金の間までは立直にしっかりベタオリできるかが勝敗を分けていて、明確なホンイツやドラポン、ダブ東くらいしか副露ケアをする必要はありません。これらですらできる人は体感1〜2割くらいです。
しかし玉の間ではレベルが上がり、これらのケアは当然行ってくる人が増えるため、差がつきづらくなります。
そうなると鳴き読みの重要度が上がってきます。
とは言え勘違いしてほしくないのは、何も一点で読む必要はないということです。
玉の間で勝ち越すくらいなら「大体この辺の牌って危険だよね」ということさえわかれば、「じゃあそのリスクを背負ってその牌を切るだけの価値が自分の手にあるか」という押し引きの問題になります。
そうしたら、対立直同様価値があるなら多少危険でも切るし、価値がないならあまり危険でなくてもベタオリとなるわけです。
この考え方が中々最初はできません。
副露手は立直と違って聴牌してるかどうかが明確には分からないのでついつい価値の低い手で押しすぎてしまいます。
ただ、この辺の繊細さがあるのとないのでは全く成績が変わってくるので、そういう意識付けのためにもぜひオススメしたい一冊と言えます。
6.おわりに
いかがでしたでしょうか。
戦術書の数も内容もかなり絞って書いたつもりが、どれも良書なのでついついここまでで3000文字強も書いてしまったようです。
自分の課題と自分のレベルにあった戦術書を購入し、麻雀の技術を向上させ、皆さんの今後の麻雀ライフが一層充実することをお祈りして、今回はこの辺で終わろうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2021/3/24
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