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初心者夫婦でツールドおきなわを目指した記録その2/3 本番5ヶ月前〜本番まで

ノートレ競技初心者夫婦が、1年かけてツールドおきなわに参戦してきたので、思い出のメモとして残します。その2/3
本当はレース直後に記録しておきたかったけど、めんどくさくて文章だけ作って放置してました。
投稿時点はツールドおきなわ2024のエントリーが開始される直前ですが、
「出てみようかな?」「どんなレベルなのかな?」
という、昨年の自分たちのような方の参考になれば幸いです。
あとは単純に思い出の記録。新婚の時はこんなだったなーと読み返す用。


23年7月〜8月 レースに出まくる

おきなわ本番まであと4ヶ月 時間の許す限り自転車に乗る。
ZwiftはゴルビーとSST(Short)が中心。というかへっぽこエアロバイクが300W以上出せない。身体以上に心が鍛えられるね(ニッコリ)
やってることは妻もほぼ同様。 体調とか休みの状況見ながら、お互いに励まし合いながら。
仕事関係の資格試験だとか、役職が付いて業務負荷もアレコレしたり、
初めての海外出張とかもあったけど、振り返ればメリハリ効いてて充実してたような。

夏は経験を積むためにレースイベントに出まくる。出れるだけ出る。

①はりちゅうエンデューロ夏(2時間)
播磨中央公園で開催された2時間エンデューロ。妻は土曜仕事のため、私だけ参加。
決めた宿題は2つ
・集団で迷惑にならないように走る練習
・妥協せずに限界点で耐えきる

その後、たくさん走ることになる”はりちゅう”初走行

無事に両目標は達成。
1時間経過時点でかなりキツかったけど、ラップタイムも最後までキープ。
下りとコーナリングは最低限人並みということも判明。
反面、巡行と緩斜面を長時間登るのが致命的に苦手。(シンプルに弱いだけでは・・・)
節約したのに1時間半時点でボトルが空になったのが大反省点。
普通に脱水症状。 生きて帰ってこれてよかったけど、倒れてたら周りに迷惑かけることになるので以後気を付けるように。

②鈴鹿ロードレース
私も妻も2周の部で参加。
前日が友人の送別会で遅くなってしまい、かつ神戸~鈴鹿間の運転手は1人なのでバッドコンディション全開。
さらに朝イチの女子2周の部が終わってから、待ちの時間で熱中症気味。
朝イチの試走では涼しい時間帯にフルコースを走れて大満足。逆回りが変な感じだけど。
レースの方は2人ともダメダメ

妻:果敢に集団走行に交じって実戦経験UP↑
ただしコースを覚えきれてなく、デグナーで先頭に躍り出て逆バンクまでに無事憤死。もしかして走力めっちゃあるんじゃない?の片鱗を魅せる。

私:前述の通り熱中症でゲロゲロ。
あと集団内で技量に差がある人が多くてビビり全開。なんやねんカーゴパンツにTシャツて。
意地でも先頭付近で走らないとダメだと思い、1週目の130Rまでに無駄に踏ん張って無事憤死。
カーゴパンツさんにも普通に負ける。勝手に腹立ててごめんなさい。
でも集団内ではフラフラせずに走ってくれると嬉しいです。
掛けたコストと時間に対して得たものが少なかった気がする。
特に翌週の乗鞍に比べると楽しみにしていたロードレースだっただけに、もったいない鈴鹿遠征でした。

モータースポーツ好き的にはピットロードがもう楽しい。

③乗鞍ヒルクライム
過去にデートで登りに来た思い出の(因縁の)地。
夏でも涼しくて最高だぜ(神戸から600km・・・)
ヒルクライム嫌いなので私はテンション低め。妻は登り好き好きウーマンなので楽しそうだけど。

山と空のコントラストがエグい。天候が不安定なのも全然気にならない。

前日夜はスーパー雷雨で一時はどうなるかと思いましたが、当日は晴天のサイクリング日和でした。
20代男子と女子が同時刻スタートですが、妻と一緒にスタートしてどっちかのペースに足を引っ張られる(引っ張る)のが嫌なので隙間を空けてスタート。
抜かれる数より抜く数の方が多い気がして、結構気分がノる。
集中しすぎるとダメなタイプなので、声をかけてくれる旗振りスタッフさんや沿道の人には全て返事をする。
森林限界を超えてからがマジでしんどい、何回足を付いて楽になろうか迷った。でも踏ん張る。 そんなこんなで無事にゴール。

景色最高。下りは汗冷えも相まってバカ寒いのでカッパ上下フル装備。

結果は
私:1:31:41  クラス完走者順位81/166(48.7%) 全体順位1207/3158(38.2%) 妻:1:28:17  クラス完走者順位24/146(16.4%) 全体順位1003/3158(31.8%) 今まで伊吹山(2019),ちくさ高原HC,神河HC(ともに2022)に参加して、
下位20%が定位置だった私も成長したもんです。
実数値としてトレーニングの成果が出たものの、妻に負けた悔しさもしっかり。それも3分も。
ここまで頑張ったのは自分だけじゃないってことです。お互いにリスペクト!
出走が比較的早いグループだったので、下山しながらレース中の皆さんを応援。手は叩けないので太もも叩いてたら真っ赤になりました。
レース後の下山といえば、首都高バトルばりの追い越しをしていく人が一定数いますが、乗鞍はそれがほぼ皆無でした。
あと、この日からGoProを自転車に導入しました。 競技人口の差から、女性目線の動画が少ないので妻号に取付け。設定間違えてタイムラプスになったのもいい思い出。
↓レース動画リンク

私のモトクロスレース動画よりも遥かに伸びのいい女子レースに枕を濡らす。

そんなこんなでレース尽くしの夏が終わりました。
コストはかかったけど、定常時の練習しながらなのでより一層自転車に打ち込めた感触。
と、同時に「ビギナー枠」の壁の高さを実感。いやビギナーの意味知ってる?って言いたくなる。
学んだこともたくさんあって、やっぱり何事も経験だなって感じ。
ウォームアップ、時間のゆとり、当日の流れetc・・・
ネットでも勉強できるし、当たり前と言えば当たり前ですが実体験するとばた別物です。

23年9月〜10月 レースまであと1ヶ月

乗鞍が終わって、イベントもひと段落の9月〜10月。
次のイベントは神河ヒルクライムですが、対策とかそんなレベルじゃないのでとにかく乗って積み上げる日々。
流石に実車でZwiftがしたくなったこと、妻号もさすがにティアグラからアップグレードしてあげたい。(当の本人は気にしてない) ということで105化(R7000)
さらに妻号は鉄下駄からZONDAにアップグレード。

めっちゃZONDA好きみたいやん

微妙に新旧入り乱れるけど、105+ZONDAというコスパ夫婦に。
ゾンダはバラしまくってるので整備に慣れていることと、ラチェットスプリングとスポークがストックあるので何かと便利。
コンポも11速で揃ったので、メルカリでTacx Neoを購入。
改めてFTP計測したものの、エアロバイクと特にパワー変わらず?
この時点でFTPは230W。PWRだと230W/67kg =3.43倍。痩せたね。

気分を上げるためにも、夫婦でお揃いのジャージ作ったりもしました。
イラストレーターを触れるとやりたい放題で楽しいです。
チーム名は適当に、住んでる地名の英語名+部屋番号。
狙ってませんが105号室です。

2枚くらいだとまとめ買い割引にならないので、割り切ってデザインを左右反転に。

トレーニング内容は実走の負荷と距離が増えたくらいで、基本的には同じ。
月曜:レスト
火曜:Zwift
水曜:Zwift
木曜:Zwift
金曜:レスト
土日:乗れる限り実走
Zwiftは2人で取り合いになるので、朝時間に余裕のある自分が朝乗りしたり。ローラーが多いから距離換算難しいけど、月800〜1000kmくらい。
メニューはSSTかゴルビー、辛い時はフリーライドで軽くとか、その辺は臨機応変に。とにかく続けることが辛いので、自分の機嫌をとりつつ。
振り返ってみると、無理に詰め込んだ感が否めず、メンタル的に結構しんどくて綱渡りだったかな。
仕事も出張多くて結構疲れてた記憶。
ただ「自転車に乗らないと落ち着かない」ってレベルまで来てて、この時なりの最適解だったのかも。経験した今ならもっと上手くやれる。
いわゆる競合ホビーレーサーの方達の、質と量のエグいトレーニングしてる情報ばっかり目にしても、気にしない方がいい。
大切なのは家族と自分の体調です。月2000kmとか、普通無理です。

沖縄1ヶ月前、最後のイベントである神河ヒルクライム。平日試走最高。

レースイベントの方は神河ヒルクライム。
去年もエントリーしたので、成長度合いを実数値で確認するにはいい機会。 限界MAXの成果を出すために、有休使って木曜日に試走までする本気っぷり。
試走日も地域の方が路面清掃やハチの巣駆除をされており、応援までしてくれました。 本当に神河町は暖かい街です・・・

3位入賞!1位と2位のメンツにビビる・・・

私:51:38 (昨年1:04:44) クラス間奏者順位50/86(58.1%)
妻:52:10 (昨年1:06:55) クラス完走者順位 3/18(16.7%)
めっちゃ成長しとる!! 妻はクラス3位でまさかの表彰台!!!
しっかりとトレーニングの成果出てます。 (去年の今頃はフロント変速するのも怪しかったのに・・・)
レース数と参加人数が少ないので一概には言えませんが、私はクラス内50%前後、妻は15%くらいの立ち位置がぼんやりと見えてくる。
妻すごすぎなーい???

このレースから半年ほど経過し、女子ロードバイク勢力図的なのが見えてきましたが1位と2位の方が、そりゃもうとんでもない方で・・・
この3人の写真が妻の努力の結晶として残ることがとても嬉しいです。(誰目線なんだ)
副賞でもらったシャインマスカットが超絶美味、神河ヒルクライム最高なのでぜひ参加してください。
女子だけの塊でレースするのも結構貴重な経験なので。

学んだこと
・開始直後のスピードアップに弱すぎる
 →ウォームアップしても足りてない
・カフェイン接種は協議開始45分前までが吉
・高級シャインマスカットは超絶美味
・神河ヒルクライムはいいぞ

本番までの1ヶ月

神河ヒルクライムが終わって、本番まで1か月を残すのみ。
とはいっても夫婦揃って普通のフルタイムワーカーなので、特別なこともせずにコツコツとできるトレーニングを継続。
ここで心の弱さゆえの失敗がひとつ。 レース2週間前くらいから、自転車に乗らないと不安で仕方ない状態に陥ってしまいます。素直にレストできないというか。
経験豊富なブログや本は”レストも大事だよ”と教えてくれますが、当事者はそれどころじゃない現実。
「もっと練習しなきゃ」「本番まで時間がない」そんなソワソワ状態では身体はともかく心の疲労が抜けず、常にイライラ気味・・・
今となってはレースを楽しむくらいの気持ちで構えてればよかったのに、と思いますが、まぁこの時は未熟なりに必死だったんでしょう。
あと、神河に照準が合いすぎて、そこが肉体的ピークだった気がします。
メンタルでは焦って、身体は休めず成長せず、うーん悪循環。

意識的に取り組めたのは、機材に変な手をかけないように注意。
メンテは全部自分でやってますが、ここにきて下手な整備をしないように意識的に放置。注油とかはするけど、パーツ交換はしない。

そんなこんなで、我々夫婦の1年かけた集大成、ツールド沖縄の週末を迎えるのでした。


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