近況(2022.5.27)
「落ち込んでいる時ほど筆が運び、気分が乗っている時はあまり文章を書く気が起きないんだよね」
という、友達の言葉を思い出している。
彼と僕は似ているところがある。
今、まさにそういう感じだ。
楽しかったことや嬉しかったことは思い出せば山ほどあるのだが、ポジティブな感情はわざわざ言葉にして整理する必要がないからそうなのかな、と考察してみる。
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3年前、東京圏から僕は逃げた。
東京都心にアクセスの良い場所に実家があるにも関わらず、あえて縁もゆかりも無かった関西の会社の求人に応募した。
自分を縛り付ける沢山の呪いから目を背けたかったから。
大学4年間、頭でっかちなままで何者にもなれなかったから。
では今、僕は何者なのだろうか。
最近思い起こすのは湘南海岸のグレーとも焦げ茶ともつかない色の濁った海、地元横浜の丘陵に並ぶ家々、迷宮のような渋谷駅、そして、東京圏にいる苦楽を分かち合った友人たち。
京都に来てみたが結局僕の本質は”現実からの逃避行”なのではないか?
仕事が上手くいかない。
恋愛なんて当分したくないのに、自分の中の恋愛感情に気付いてしまった。
情けなくて惨めで、自分の嫌いなところが次々頭に浮かんできて、「お前、誰なんだよ!」と鏡に向かって自問自答をしたくなる。(本当にやると精神崩壊するという噂なので、あくまでwant to なのがミソ)
今すぐにでも布団に飛び込んで、僕自身をボロボロに傷つけようとする脳みそを「うるせー黙れ!」と強制シャットダウンしたかったが、残念ながらこの後整体に行かなければならない。
悔しくて泣きたくてたまらないが、自己否定を繰り返した果てに必ず残るものがある。
それをそっと掬い集めて、”何者”になるしかない。