2024.4.11
4月に有給が付与されたので早速休みを取った。会社は忙しそうなので申し訳ないけどずっと前から入れてた予定。
10時に洗足池前で学校の友人M君と待ち合わせ。池上線の車窓から洗足池が見えて少しテンションが上がる。彼とは清家清の『私の家』の見学会に行きたいと3ヶ月前くらいから話していたのだが、先月の開催はすぐに定員が埋まって行けなかった。駅前の案内の人に声を掛け、チェックイン。時間になって全員で移動開始して、M君が「遠足みたいだね」と言う。でも僕らアラサーだよねと冗談を言い合った。洗足流れは沿道に桜が植えられていて、桜が舞い散る中を歩いた。坂道の多い静かな住宅街でいい街だと思った。
10分ほどで清家清の自邸に到着。東工大の建築学科の那須研究室が主催している見学会で、研究室所属の学生が解説してくれた。1954年に建てられた建物は改修や増築を受けている部分、傷んでいる部分もあったが全体的に綺麗で大切にし住み継いで来たのだと感じた。移動式畳ばかり言及されるが、素材を上手く使い分け、小さな空間ながら狭小さを感じない豊かで心地よい空間だった。家族6人で過ごしていた時期もあったらしい。単身者には十分な広さだったので、これをユニットにして集積した集合住宅とかいいんじゃないかと思った。現代的で古さを感じない良い建築だった。1時間ほどで見学会は終了。解散となった。
自由が丘に移動して、トンカツ屋さんでM君とヒレカツ定食を食べた。千切りキャベツについてとか、色々他愛もない話をした。その後、適当なカフェでコーヒーを飲んで雑談。M君はよく映画を観ているらしく、最近観た映画では『哀れなるものたち』がとても面白かったとのこと。14時ごろ解散。
『哀れなるものたち』、公開からかなり時間が経ってるが渋谷のホワイトクイントでまだ上映していたので19時の回を予約。時間まで漫画喫茶で『ダンジョン飯』の続きを読んで時間を潰した。
久しぶりに余白のない映画を観た。忙しなく喋る主人公、映像美、目の離せない会話劇。劇中で何度も「あいつは酷い男だよ」とこき下ろされていたダンカンのコメディアンっぷりが痛快で好みのキャラクターだった。船上で主人公を弄んでいた男が主人公に本気になってしまい、求婚するシーンがあった。会話劇と不協和音のような音楽が続く映画の中であのシーンの長い沈黙がとても印象的だった。非常に残念だったのは、3つ左の席の男が妖怪スマホいじりだったこと。時間を確認したり、エンドロールでいじってるのが見えて"そんなに今の時間が気になるなら映画なんか観に来るな"と思う。
帰りの電車でM君が教えてくれて始めたフィルマークスに先日見たゴッドランドと、哀れなるものたちのレビューを投稿した。
いい休日だった。