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「めぐみー引き裂かれた家族の30年」上映会を横浜で開催
横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから2021年11月15日で44年がたちました。
それに先立ち、11月13日、拉致被害者の早期帰国を求める集会が都内で開かれ、岸田総理は「私の手で必ず拉致問題を解決しなければならない」と決意を語りました。
また、11月14日に松野官房長官・拉致問題担当相は、新潟市の横田めぐみさんが通っていた寄居中学校から自宅までの道とその道中で拉致されたであろう現場を訪れました。横田さん自宅から歩いて1~2分のすぐ近くで拉致されたといわれています。地図をみると明らかなのですが、現場は海に近く、そのまま連れていかれたのではないかと言われています。松野官房長官は「政府一体、内閣をあげて、この問題の解決に向けて進んでいきたい」と決意を述べました。
前総理の菅首相も同様に、「拉致問題は菅内閣の最重要課題」として掲げていました。拉致問題は「国民の生命と安全にかかわる重要な問題」として、家族の方との面談、国連総会での演説などを重ねてきましたが、菅内閣の1年においてはそれほど大きな進展はありませんでした。
昨日11月18日、映画「めぐみ」上映会が横浜市開港記念会館で行われました。仕事のため、現場へ行くことはできませんでしたが、YouTube 拉致問題対策本部事務局チャンネル にてインターネット配信があったので、さっそく視聴しました。上映会の前の冒頭の講演は機材トラブルにより視聴することができませんでしたが、映画の部分は視ることができました。
公開URl:YouTube拉致問題対策本部事務局公式動画チャンネル(https://www.youtube.com/c/rachitaichannel)2021/11/20 24時まで視聴可能
この映画のなかで、横田早紀江さんが取材にきた海外の方に折り鶴の説明をすることからしても、海外の人の視点(BBC関連)で制作されたことがわかります。この問題は、日本国内としては、毎回の総理大臣が最重要課題と述べ、とりあげているのに解決しないことであり、国際問題として海外をまきこまないと解決できない問題なので、海外の視点はとても重要だと思います。トランプ大統領が安倍首相の進言で大きな関心をよせて、一時、大きな進展がありそうにはなりましたが、解決にはいたりませんでした。
横田さんは、めぐみさんが連れ去られた新潟を離れ、今は川崎に住居に移したようです。2002年の小泉訪朝のときに約束のあった拉致被害者が帰国されたのが羽田空港でした。横田さんが川崎に住まわれているのは、羽田空港に降り立った方がたの姿と、めぐみさんがいつの日か降り立つ姿を重ねあわせているからかもしれないと思いました。
めぐみさんの帰国を心から望んでいた横田滋さんでしたが、2020年6月に、帰国をみることなく、川崎市内の病院でお亡くなりになりました。
お父さんの気持ちを考えると無念で仕方ありません。また同じように子をもつ親としてもいたたまれない気持ちです。
政府拉致問題対策本部公式チャンネルには、北朝鮮による日本人拉致問題アニメ「めぐみ」も公開されています。子どもと一緒にみて、この問題について考えたいと思います。
追記1)子どもと見ようと再生をして1-2分。「なんかこわいからみたくない」とのことで残念ながら中止。暗くなってから女の子一人で歩かないでねということで終わりました( ;∀;)
追記2)新潟出身の知人に聞くと、横田さんの自宅から200mぐらいにお住まいでした。事件のことはもちろん知っているし、現場にも何度も行ったことがあるそうですが、それほど話題ではなかったとのこと。