国連食糧農業機関も昆虫食を推奨
先日、アメリカミズアブの幼虫を粉末にしたものは養殖魚の餌として魚粉を100%代替できることが実証されていることをこのブログのなかでお伝えしましたが、養殖魚の餌としてのカイコも有用なものとして開発されています。
カイコから取り出した「シルクロース」は、腸管免疫や体表免疫に作用し、魚病に対する耐性付与はもちろん、色揚効果や身質改善効果も実証されています。餌になるだけではなく、病気になりにくくなるという効果があったのです!
株式会社愛南リベラシオは、愛媛県愛南町から生まれた愛媛大学発のベンチャー企業です。愛媛大学では、人口爆発の時代に向けた新たな動物性資源として「昆虫」に注目してきました。国際連合食糧農業機関(FAO)も昆虫食を推奨するように、昆虫の食料生産への応用は世界的な流れとなっています。
魚の養殖用にイワシを使ってきたものの、価格が高騰し、代用するものが必要とされるなかで、見つかったのが「シルクロース」です。
飼料用昆虫を、いかに安く・大量に生産するかという点において技術的な課題が残っており、実用化のためには継続した研究開発が必要です。愛媛大学の研究成果を活用し、未来の食料生産モデルを世界に先駆けて打ち出すことが、最も重要な使命だとされています。