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野鳥入門1 カラ類の4種類の見分け方

 春はお花見やキャンプなど、外出する機会が増えるシーズンですね。野外では身近に野鳥がいることに気が付き、バードウォッチングを始めたいと思う人も多くなる時期です。

今回は、バードウォッチング初心者の方へ、身近な鳥「シジュウカラ」と
シジュウカラに似ている「カラ類」たちの識別方法や、見つけ方のポイントをご紹介して行きます。
専門用語はなるべく使わず、動画を交えて楽しくお伝えしていきます。

日本では主に4種類のカラ類が見られますが、みんな人懐っこくて、フレンドリーな小鳥たちです

シジュウカラ

まずは身近な鳥シジュウカラ
市街地の公園やお庭など、平地から標高の低い山地の林、湿原などにも生息しています。
留鳥と言って、年間を通して日本に生息していて渡りをしない鳥です。
全長は約14.5cm、スズメと同じぐらいの大きさの鳥です。

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春のさえずり「ツィピーツィピーツィピー」と囀ります。
普通に見られる鳥ですので、鳴き声を聞いたことがある人は多いと思います。

動画でシジュウカラの鳴き声をお楽しみ下さい
※動画再生の際、音が出ますので音量にご注意下さい

シジュウカラの鳴き声動画

この動画は3月に都市公園で撮影しました。

シジュウカラの特徴は黒いネクタイです。

くちばしの下から、お腹を通ってお尻まで黒いラインが有ります。住宅街でも見られる基本となる鳥ですので、是非覚えてください。

シジュウカラ(四十雀、Parus minor)、鳥綱スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属の鳥類です。

ヒガラ

留鳥で年間を通して日本に生息しています。

針葉樹林の山に生息していますが、冬になると標高の低い場所へ移動します。
冬には都市公園などにも入ってくることがありますので、注意して探してみてくださいね。

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シジュウカラの群れと一緒にいることが多く、シジュウカラよりも一回り小さいです、(全長は約11 cm ) ※シジュウカラの全長は約14.5cm

またシジュウカラのような、黒いネクタイをしていませんので、ネクタイをしていない鳥を見つけるのが、見つけるポイントです。

ヒガラの動画

※動画再生の際、音が出ますので音量にご注意下さい

動画は10月に都市公園で撮影しました。後頭部が白いのが特徴です。
また、トンガリ頭が特徴的ですよね。興奮するとトンガリ頭に変身します。
ちょっとカッコイイですね

ヒガラ(日雀)、スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属に分類される鳥類です。

コガラ

全長12.5cm。シジュウカラより小さく、ヒガラより少し大きい小鳥です。年間を通して日本に生息している留鳥です。

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外観の特徴は、黒い頭が特徴的で、ベレー帽を被っているように見えます。
くちばしの下が黒くて、「蝶ネクタイをしている」と言われる方が多いです。覚え方としましては「ベレー帽に蝶ネクタイ」といったところでしょう。

コガラの動画

※動画再生の際、音が出ますので音量にご注意下さい

撮影したのは3月、まだ雪が残る奥日光で撮影しました
ヒガラによく似ていますが、サイズが大きいです。

コガラ(全長:約12.5cm)
※ヒガラは(全長は約11 cm)
ヒガラとの違いは、頭が後頭部まで黒いのが特徴です。

コガラは冬でも平地に降りてくることは少ないため、シジュウカラやヒガラに比べると観察頻度は低くなります。

コガラ(小雀)、スズメ目シジュウカラ科コガラ属に分類される鳥類です

ヤマガラ

留鳥で年間を通して日本に生息しています。
山に生息する事に由来をする名前ですが、山地から平地にかけて生息しています。

全長13-15センチメートル。
カラ類の中ではカラフルで人懐っこくて、人気の小鳥です。

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食性は雑食で、昆虫、果実などを食べます。

ヤマガラは好奇心が旺盛で、勇敢な性格をしています。
その上、人懐っこい性格なので、人間の手に乗ってエサを持っていくヤマガラもいて、とっても人々に愛されています。
自然界ではエゴの実が大好物で、足で器用に押さえながらクチバシでこじ開けて中身を食べます。
エゴの実をクチバシで開けるシーンを動画でご紹介します。

ヤマガラの動画

頭が良くて学習能力が高いため芸を仕込む事もでき、昔は「おみくじ芸」といって、日本各地の神社の境内などで、おみくじを取ってきてくれる芸をするヤマガラもいたそうです。
残念ながら、私は見たことがありません。

ヤマガラ(山雀)、スズメ目シジュウカラ科ヤマガラ属に分類される鳥類です。

見つけ方のポイント

カラ類は、群れで行動していることが多いので、比較的みつけやすい鳥です。
シジュウカラの群れに、ヒガラやヤマガラが、たまに入っていたりしますので、注意して観察して下さいね。

この混ざった群れの状況を混群(こんぐん)といいます。
また、混群の中には、エナガメジロコゲラなどの小鳥が入ってることもあります。

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これら予想外の鳥との出会いも、野鳥観察のおもしろさの一つですね。
皆さんの幸運を祈っています。

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