セルフブランディングのススメ②
皆様こんにちは、如何お過ごしでしょうか。
前回、セルフブランディングのススメ①ではセルフブランディングとは何か、何故大切なのか、ということを書きました。
セルフブランディングは社会人として生きていくうえで大変重要なスキルとなります。
今回は、セルフブランディングの4つの柱の一つである自分の価値を「作る」ことと「使う」ことについて書きたいと思います。
①形と実力
わたしたちには分類しきれないほど多くの価値がありますので、ここではそのうちの2種類について書こうと思います。
一つ目ににある程度の貢献を可能にすることを社会的に保障・連想させる形としての価値、二つ目は何か違いを生み出す実力という意味での価値です。
形としての価値の例は、学位、資格、所属したことのある会社や組織、保持したことのある肩書や実績などがあります。
実力という意味での価値の例は、技術(スキル)、経験、知識、能力などが挙げられます。
英語で例えれば、TOEICやTOEFLのスコアや英検等は形としての価値として例えられるでしょう。
実際に知っている語彙の数やテンポよく会話する、あるいは長い文章を読んでそれについてすぐに議論する力などが実力に例えられます。
これらは絡み合っていますが、一方が他方を完全に保証するものではありませんので、両方バランスよく付加することが大切です。
②何故バランスが必要なのか
資格や学位などの形としての価値は特定の仕事をする上での前提条件、あるいは強く求められる条件等になっていることがあるため、それらの仕事を得たり業務を遂行する上でとても役に立ったり、不可欠であったりします。
例えば医師や看護師などは国家資格を持っていないと就職自体ができません。
一方で、形としての価値は、必ずしも本人の実力を保証するものではないことがあります。
私の娘が昔病気になって嘔吐を繰り返した際に、最寄りの医者に駆け込んだところ、咳止めを処方されたことがありました。
心配になって近くの総合病院を受診したところ、全く別で深刻な病気だったということがありました。
このように、形としての価値は、仕事を得たり業務を行ったりするために有益ですが、仕事の中でどれほど貢献できるかは実力が大きな影響を及ぼします。
逆に、どれほど実力があっても資格がない場合にはチャンスを掴むための選択肢が減るので、形と実力は双方ともにバランスよく付与することが勧められます。
③価値の作り方
では、どのようにして価値を作る(付与する)ことができるでしょうか。
資格や学位など、形としての価値は、基本的にはその価値を手に入れるための明確な条件や基準が公開されています。
したがって、形としての価値を手に入れるには、それらの条件や基準を正確に把握し、その基準をクリアするための訓練をし、実際に試験や要件を満たすことで取得することができます。
一方、実力の付け方は様々あります。私がここでオススメしたいことは力を使ってみることです。
④力を使うことの大切さ
実力をつけるには先ず自分にどのような力があり、それによってどれほどのことが成し遂げられるのかを把握し、その力を伸ばしてゆく必要があります。
力を把握し、伸ばすというプロセスにおいて共通するのが力を「使う」ということです。
例えば、筆者が学生の頃TOEICの試験を受けた際、ヒアリングは常に満点でした。
ところがいざ仕事をしていると、アメリカ英語やフィリピン英語は聞き取れるものの、インド英語がどうしても聞き取りづらいことがわかりました。
このように、実際に現場で色んな国籍の同僚との議論に参加することで、より細かい状況において自分がどれほどの力を持っているのかを把握することができるわけです。
自分の力を把握すると、今度は力を使うこにより自分の力を伸ばすことが可能になります。
筆者の場合には意識的にインド独特のアクセントを理解して、機会があるごとに聞き分ける練習をすることで、今ではインド英語も問題なく聞き取れるようになりました。
⑤実力の行使の積み重ねによる形としての価値
力を使い続けることのもう一つのメリットは、実績(形)ができることです。
力は現場で使い続けることで、独特の形になります。
例えば筆者はキャリアの内の3年間は多国籍企業の一社において、責任者として海外向けの会議や交渉、報告書や資料の作成、接待や人脈作りなどに携わってきました。
この実績は、実際に筆者が異動する際にも大変役立ちました。
筆者は2020年10月に海外にいるアメリカ人の上司の下で、日本に新しい部署を立ち上げる責任者のポジションに応募したのですが、この上司は目の届かない日本に置く責任者に強い英語でのコミュニケーション力を求めていました。
このとき、単にTOEICの点がある、あるいは選考の際に話す英語だけでなく、責任ある立場で厳しい交渉や調整、報告を行ってきたという形としての価値が、選考時に上司の信頼を得るうえで大きな役割を果たしました。
このように、力を「使う」ことは自身の力の把握や成長を促すだけでなく、形としての価値を形成する上でも大変重要なポイントになります。
⑥まとめ
いかがでしたでしょうか。
私たちには形、及び実力としての価値を身に付けることができ、双方バランスよく身に付けることが必要です。
また、実力を把握するためにも、伸ばすためにも、そして実績としての価値をつけるにも、力は活用し続けることがとても大切です。
ぜひ、ご自身の状況に合った力の使い方を試してみてはいかがでしょうか。
次回は自分の価値を知ってもらう、選んでもらうことについて書きたいと思います。
お楽しみに!
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