山で鳥見を始める 〜前編〜
天気予報次第で週末の予定は決まる。
山の天気と私の予定は変わりやすい。
前回はバードウォッチングに興味を持ったきっかけについて書きました。
話が長くて読み疲れただろうな・・・と反省をしつつも、ご覧いただいた上にスキ♡までくださり感激でした。ありがとうございます。
タイトルによって文字数に差がつきますが、気長に見守っていただければ嬉しく思います。
さて、今回から3回に分けて探鳥を行う場所の話をします。
私は山、身近な場所、海へと行動を広げました。
初回は山編。書き始めたら予定の2000文字を超えてしまったので、前編と後編に分けてお届けします。
※登山と鳥見を並行した内容になっています。経緯は前回の記事をご覧ください。
・探鳥のツール
鳥を探すためには、見る道具が必要。
まず私はカメラをコンパクトデジタルカメラ(以下コンデジ)からミラーレスに替えた。
冠婚葬祭のお返しに貰ったカタログギフトで双眼鏡※を手に入れてみた。(※スポーツ観戦レベルでよく見えない。なんちゃって双眼鏡と呼ぶ)
探鳥の知識はインターネットより、本で得る。
SNSで綺麗な写真を見て楽しむことはできるけど、場所の情報が薄くて参考にはならない。
鳥類の月刊誌"BIRDER"の存在は、偶然にも山岳雑誌“ランドネ“と同じ棚に並んでいたことで知った。手にとったものの、初心者には難しい内容と価格で断念し、初めて購入したのは2015年12月号の「鳥と木の実の関係を知り尽くす」というタイトルの時だった。
鳥がどんな餌を好むのか、広すぎる山では樹木が観察場所のヒントになる。
道具も大事だけど、知識が無いことには始まらない。
“とにかく鳥を見たい!写真もできれば撮りたい“という意欲から始まったバードウォッチング。
形から入ることは間違いではないけれど、私は飽きっぽい性格なので、初期段階で高価な道具には手を出さないようにしていました。
高価なものを手に入れてもスキルが伴わなければ、さらに早く飽きてしまうだろうと。
軽登山に必要な道具は揃っていたので、買い足した物はカメラだけ。
なんちゃって双眼鏡もザックに忍ばせ、鳥見ハイキングがスタートしました。
荷物になるので野鳥図鑑は持ち歩きません。
車には置いてた時期もありましたが、予習も復習も家で行うようになりました。
道に迷ったら困るので、昭文社が出してる“山と高原地図”は持ち歩きました。
なんちゃって双眼鏡は持っていたものの、カメラに持ち替えた時に鳥を見失うことが多くなって使わなくなり、持ち歩きをやめました。
今でも双眼鏡を持ち歩かずにカメラをとおして鳥を見ていますが、この頃視力が衰えてきたのでちゃんとした物を買おうか悩んでいる状況です。
道具はピンキリなので自分が満足できる程度が良いですし、山では命を守る対策ができていればこだわらなくて良いと思います。
・服装の自由と危機管理
心にゆとりのない状態で山に入るのは危険。判断の連続ですから。
登山同様に遭難しても目立つ格好で鳥を探してたので、保護色スタイルのバードウォッチャーには不適切な格好と思われたかもしれません。
なるべく自然に同化したスタイルの方が野生動物を見るチャンスは増えるかもしれませんが、危機意識の高い動物相手に完全に気配を消せる人なんて居ないので、特に逃げも隠れもしない平常スタイルで挑みました。
バードウォッチャーの服装に正解は無いと思います。
ただ、平地よりも気温変化が激しい山では体温調整を重視した服装を薦めます。
鳥は人間に見えていない色で世界を見ているので、服装を誤魔化しても気づいているのではないかと感じることがあります。
私の感覚ですが、鳥は人の目の動きや髪の毛に敏感な反応を示すようで、フード被ってサングラスして見ないふりする(直視せず、カメラの画面を通して見る)と逃げない傾向がありました。
この格好を平地でやると職務質問されるので、おすすめはしませんよ。
熊よけ鈴は必需品です。
単独登山者だったので、忘れたら登山はしないというマイルールがありました。
当時、音の出るものを嫌がる登山者も居たので、リンリン響かせて歩いていると睨まれることもありました。音に迷惑そうなバードウォッチャーにも会いましたが、野生動物の生活圏にお邪魔しているのはこちらなので、熊よけ鈴をつけることで、自分の存在を示すことを優先しました。
後にクマに襲われる事件が増えたことによって山でも危機意識が上がり、熊よけ鈴もだいぶ理解されるようになったと思います。
鈴の音に安堵する気持ちがある方が快適です。
・負担になったカメラ
最低限必要な荷物で、身体の負担を軽くする。
カメラをコンデジからミラーレスに変えてから鳥の姿は捉えるようになったものの、取り扱いの煩わしさが伴いました。
重さに加え、被写体によってレンズを交換することの負担。
雨、土埃、衝撃から守ること。
家に帰ってからも登山用品を片付けて、写真を見直しながら図鑑で鳥を探して、カメラを掃除して・・・という行程の多さには疲れを感じるように。
ミラーレスを買う時に一眼レフと迷いましたが、一眼レフを選ばなくて正解だったと思います。
好きなものが嫌いになってきた時は、負担が増えたとき。考え直すタイミングです。
山に行く目的が何かを明確にする。
“鳥を見ることが目的で、撮れなくても見た記憶は残る“
そう考え直してからの決断は早く、ミラーレスを短期間で手放し、管理の楽な超望遠コンデジに乗り換えました。
ミラーレスに比べて軽く、衝撃にも強い。レンズを替える手間も無いので、鳥を捉える機会が増えた。
カメラを語る知識は持っていないので、何のどこがいいとは言いませんが、シャッタースピードが早い機種は楽です。切り替えて結果オーライです。
絵が上手だったらノートを持っていけばいいし、観察目的なら双眼鏡だけで十分。
使わないものを荷物にしない方が、足は軽いはずです。
つづきは後編で!
記事にスキ♡いただけますと、私が撮った季節の写真がランダムに表示されるようです。(設定したものの、実際表示されているか不安ですが・・・)
鳥を鮮明に撮るのではなく、鳥の生息する環境を撮ることが好きです。
時々写真も変えるので、そちらも気軽にお楽しみください。