「人間らしさ」とは
お世話になります!アルテリーヴォ和歌山の宇都木です!
最近言われてイラッとした言葉ランキング第1位、
「センスなっ」
数人でご飯を食べに行き、僕が注文した際に言われました。ここで二言だけ。
なんで食べたいもの頼んだだけなのにそんなん言われなあかんねん。
あとなんでお前がセンスあるやつ前提やねん。
高確率で不快にさせてしまう可能性があるのでお勧めしません。どうしてもそっち系を言いたくなったときは「そのセンス面白いね」もしくは「かわいいね」と言いましょう。この2つ、最強です。
さて今回は「人間らしさ」について。
人間は動物と違って、感情をコントロールすることができます。しかしそれほどの優秀な生き物が、我を忘れ、感情を制御できなくなってしまう姿こそが、「人間らしさ」なんじゃないかと。
○ドキュメンタルがなぜ面白いか
例えば、先日話題になっていたウィルスミスさんの件。
突発的な怒りを抑えきれず(抑える気なんかなかったかもしれない)、あの行為に至った。
賛否は置いておいて、人目をはばからず感情をそのまま表したあの行動には、とても人間らしさを感じました。
その瞬間に抱いた感情を、良くも悪くも、体で、また表情で表現することができるのが人間の特権なんじゃないかと思うのです。
だからこそ、今にも吹き出そうな笑いを必死で堪えている姿が面白かったり、爆発寸前の怒りを抑え震えている姿の方が、激怒している姿より怖かったり、号泣する前の涙を堪えている姿の方が、より涙腺を刺激する。それは、溢れ出てくる「人間らしさ」を意識的に殺すという荒技によって、よりその「人間らしさ」が際立つことで、見ている人の心が揺さぶられるからじゃないでしょうか。
○表情を取り繕うことによる弊害
一方、バラエティ番組などで、いかにも無理して笑ってる女優さんなんかを見ると、若干冷めてしまう。
明らかに笑顔が引き攣ってるし、現場の温度についていけていない感が否めない。
だったらつまんなそうな顔をしてた方が、人間らしくて面白いのになと思いながら、僕はチャンネルを変える。
もちろんそんな顔をしていたら、すぐネットで取り上げられ炎上してしまうんでしょうけど。
自分自身の感情と異なる表情をしてしまうと、その姿を見ていた誰かしらに伝わってしまった場合、人間的信用を失いかねないと思う。
これからその人がどんなリアクションをしたとしてもそれは疑われ、「嘘つき」のレッテルを貼られてしまうことになります。
○「日本人らしさ」への抵抗
スミスさんと女優さんの例もそうだし、海外サッカーなんかを見てても、外国人と日本人では表現力に差を感じます。謙虚さは日本人の美しさであることは間違いないけど、様々な場面で、主張が苦手な民族だなと思う時が多い。
例えば、大人数での食事で、料理がテーブルに置かれた途端、物凄いスピードで無くなるくせに、一つだけ残るやつ。日本人の主張下手が露呈されている現象の一つですが、これにも少しうんざりしています。
食べたいなら食べたいと言えばいいし、なんなら何も言わずに食べたらいいのに、と呆れます。(自分自身もこの現象を引き起こしてる原因の1人であることは言うまでもない。。)
これは国民性の問題なので、しょうがないから諦めています。
だから僕は、「これ食べていいですか!」と積極的に言うようにしています。例えそれが、何としてでも食べたいものじゃなかったとしても。
それによって「おれも食べたいと思ってたんだけど!」と主張する人が1人、2人と出てきて取り合いする、みたいな盛り上がりが作れればいいなと思っております。
こんな小さな行動が人を変えれるなんて微塵も思ってませんが、主張しやすい場が増えればいいのになと密かに願っています。
○ネガティヴな側面こそ人間らしい
不満やストレスを吐き出すことも、そんなに悪いこととは思いません。単純な悪口はなにも生まないので良くありませんが、面白おかしく話す分には別にいいのかなとも思います。面白おかしく話す分には、ですが。
溜めずに発散した方がいい、とかそんな理由ではなく、人間が人間らしさを失ってしまいそうで、怖いから。
陰の部分にこそ、その人の核みたいなものが見えてくる気がします。人の陰と陽は表裏一体で、感じた不快感や怒りには、その人の長所や明るい部分が含んでいると思うんです。
なにより「表現」を自粛してしまうのは勿体無いし、なんか寂しい。
○まとめ
日頃感じていたことをダラダラと書いてしまいましたが、要するに、思っていることがあるのに言えない、いつでも笑顔でいなきゃいけないとかで表情を失い、機械的な人間になってしまうのはつまらない。
その場で湧き出た感情をなんでもかんでも表したり、あえて抑えたりするのでもなく、どんなことに何を感じたのかに敏感になり感性を磨くとともに、自分の感情に正直な人間になろうと思ったのでした。
読んでいただきありがとうございました!
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