0はプラス
お世話になります!アルテリーヴォ和歌山の宇都木です!
奈良クラブ2年目、シーズン中盤くらいのとある日、パワープレー時の攻守の練習をしていました。
パワープレーとは、負けているチームが試合終盤、ひたすら相手ゴール前にボールを蹴り込むことで手数少なく得点を狙える1つの戦術です。
この練習をする前に、攻撃側、守備側に分かれ、各々のチームに監督が重要点を告げます。僕は守備側。
「パワープレー時の守備では、絶対にファールをするな。自陣深い位置でのセットプレーは危険だから。いい?何があっても絶対にファールだけはするな!」
ピリッとした雰囲気がグランドに流れる。
「じゃあいこう。ピッ」
高いボールが自陣ペナルティエリアに飛んでくる。味方が競り合い、僕の前にこぼれる。そしてクリアしようと思いっきり足を振ったとき、相手選手が先にボールに触り豪快に転ばせ甲高い笛が鳴る。PK献上。監督激怒。
「うつぎ!!!!!おれなんて言った?!ファールだけは絶対しちゃダメって言ったよね?!!?!!」
お笑いなら100点だったんですが、メンバー外がずっと続いていたので、1日1日、またワンプレーワンプレーが大事な評価だった中、この行為は痛すぎた。
そんな事件もありつつ、別日のセットプレー練習でも、自分がマークしている選手に決められたりなど、マイナスを積み重ねてしまい信頼を失ってしまいました。
そしてシーズン終盤に気づいたことがありました。「0」でよかったんだと。
良いプレー(プラス)ができなかったとしても、マイナスを生まないことの方が大事だったんじゃないかと振り返って思いました。
とはいえチーム内には必ずライバルが存在し、練習でのパフォーマンスが良い方が試合に出る権利を得れるので、常にプラスのプレーが求められるのは確かです。
しかし、怪我なんかしてしまったらそのライバルと戦える時間が無条件になくなる。
プレーし続けることができる限り、勝てるチャンスは続くし、「こいつ怪我しないな」と監督が思えば、試合に使われやすくもなるはずですし、セットプレー練習で自分のマークに得点させなければ、「ちゃんと守れるやつ」になる。
要するに「0」の積み重ねが、実は評価を高めているんです。
ここで僕の妻の好きなところの一つを紹介させていただきます。それは、「ネガティブなことを言わない」。
これって、言ってしまえば「マイナスを生んでないだけ」なんですが、それが僕にすごく良い影響を与えてくれていると思っています。
特に良いことがなかった1日だったとしても、誰かを傷つけるような言動をしなかっただけで、社会にとってはプラスになっている。そんな風に思いながら生きてます笑
そんな1日の積み重ねが、良い人格、良い人生に繋がることを信じて。。
読んでいただきありがとうございました!