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【野鳥観察チップス】バードウォッチングの計画を立てよう!(2)

こんにちは、あおさぎ。です!
第1章では「いつ・どこで・誰と」の視点で、計画の立て方をご紹介しました。

第2章では「何を・何故・どのように」の視点で計画の立て方、そしてフィールドでの野鳥観察の進め方をご紹介します!


何を:小さな目標を立てよう!

「何を」と聞かれても「野鳥観察をする」以外にないと思いますが、せっかくなのでちょっとした目標を立てても面白いかもしれません。参考までに私がこれまでに立てた目標ですが、

  • 図鑑のようなモズの写真を撮る

  • フクロウに会う

  • いつも行く探鳥地で新ルートを開拓する

といったもの。

モズの綺麗な写真を撮ろうとしたら
偶然アリスイが写るという奇跡!

野鳥観察のオフシーズンにこういった目標を立てていますが、(「フクロウに会う」以外は)そんなにハードル高くないですよね。目標を立てなくてももちろん楽しめますが、あればあったで目標を達成していく面白さがあり、何となくRPG的な気分に浸れます(笑)。

何故:そこに野鳥がいるから…

何故野鳥観察するのか…これは難題、もはや哲学ですね。「野鳥が好きだから」「そこに野鳥がいるから」に尽きますが、「何を」をその時々の目標「何故」を野鳥観察を生涯続けていくための目標・指針・想いと定義するとどうでしょうか?私の場合は、

  • 地球上から姿を消す前にたくさんの野鳥に出会いたい

  • 野鳥の行動原理がヒトに近しいことを観察記録から見つけてみたい

  • 野鳥観察の楽しさを誰かに(できれば子供達に)伝えたい

といった想いを抱きながら野鳥観察を続けています。これは計画というより野鳥観察を続けていく中で次第に醸成されていくものですね。

どのように:計画から実践へ!

第1章から前項までは総論的でしたが、ここからは私の野鳥観察の基本スタイルを元に、野鳥観察の進め方をご紹介します。

1.身支度を済まそう!

フィールドに着いたら、防寒着・靴・双眼鏡・リュック等の身支度を済ませます。近くにトイレがあったら済ましておきましょう、こういうのが地味に大事です。
それから、遠くの看板・標識・街灯等を使って双眼鏡の調整を行います。図鑑に調整方法が載っていると思いますので、参考にしてください。

2.周囲を観察

身支度を済ませたら、その場でサーッと周囲を観察します。中洲や鉄塔、木の天辺、川原や芝生の広場等に何かしら野鳥の姿を捉えられると思います。

鉄塔の先端に止まっているチョウゲンボウ

3.止まるべきか?進むべきか?

野鳥を見つけたら、その場に留まって観察を続けても、もっと近くで観察するために移動しても良いです。移動する際は以下に注意しましょう。

  • 双眼鏡を覗きながら移動しない

  • 野鳥を驚かさないように静かに移動する

  • 野鳥に近付きすぎない

私は最初の観察を終えたら、肉眼で野鳥を探しながら移動して、「野鳥が集まりそうなスポット」に着いたら30分くらい留まって観察しています。「野鳥が集まりそうなスポット」はどういう所か?…これはまた別の機会に説明したいと思いますが、まずは皆様の感覚でOKです。

4.野鳥はどこ?

開けた所で野鳥を見つけるのは容易ですが、木に止まる野鳥はどうやって見つけるのか?これは練習あるのみですが、枝葉の生え方の規則性から外れたシルエットを探すとそれが野鳥だったりします。

写真中央付近を左上に向かって生えている枝の途中に
アトリがいます

秋冬は葉が落ちて観察しやすくなるのですが、この写真のように枝が重なっているとかなり見つけにくいです。そのため、前述のような方法でひたすら探しています。野鳥を見つけた後は、野鳥が近づいてくるのを物音立てずにひたすら待っています…なかなか根気がいりますね!

5.自然に溶け込むための30分…

野鳥が集まりそうなスポットに到着したら、腰を下ろし、観察しながら30分ほどその場に留まります。この「30分」ですが、「全国鳥類繁殖分布調査」の定点調査の方法に則っています。

自分の足音・物音で逃げてしまった野鳥の警戒心が解けて戻ってくるまでに(またはヒトが自然に溶け込むために?)それだけの時間が必要ということですね。

6.記録をつけよう!

野鳥を見つけたら、しっかり観察して特徴をつかみ、記憶が鮮明なうちに図鑑で調べます。野鳥の種類が分かったら、メモ帳やスマートフォンのメモアプリ等に記録しておきましょう。観察した場所の情報や野鳥の行動等も併せて記録しておくと後々役立ちます。

このときは何故かメジロの絵が描きたかった…
ヘタクソ(笑)

唯一無二のマイプランを立てよう!

2回にわたって野鳥観察の計画の立て方・フィールドでの観察の進め方を紹介しましたが、いかがでしたか?バードウォッチャーそれぞれに自分の観察スタイルがあるので「これが正解!」といったものはないですが、野鳥観察をこれから始めたい方の参考となれば嬉しいです!

長文となりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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