劇場版名探偵コナン人気の背景に迫る〜独自調査編〜
「コナンが延期!!!今年の楽しみが、、、」
2020年6月8日に公式ホームページより、第24作目として公開が予定されていた劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』の公開日が、2021年4月に延期されるショッキングなニュースが発表されました。
参照:劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』公式ホームページ
コロナ渦で4月から公開が延期されていた、劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』を待ちわびていたファンの方も多いのではないでしょうか?
私も毎年楽しみにしている作品なので、公開延期の発表を目にしたときは膝から崩れ落ちてしまいましたが、製作者側も苦渋の決断であったことが間違いないと思います。
ここで質問です!!!
「劇場版名探偵コナンシリーズについてどういう印象をお持ちですか?」
今回から二部構成で劇場版名探偵コナンシリーズが抱える謎に迫りたいと思います!!!
1.劇場版名探偵コナンは人気絶頂?
そもそも『名探偵コナン』は、青山剛昌さんの原作が1994年より刊行されており、今年で26周年を迎える長寿作品です。そして本作は1996年からテレビアニメが放映され、今回のテーマである「劇場版名探偵コナンシリーズ」は1997年より公開が始まりました。
「劇場版名探偵コナンシリーズ」は1997年に公開された『時計じかけの摩天楼』から毎年作品が製作されており、2020年現在において全23作品(2013年公開の『ルパンVS名探偵コナン THE MOVIE』を除く)が映画として世に出されています。
読者の方々にとっても、子供の時からなじみ深い作品であると思います。
誰もが今回のテーマである「劇場版名探偵コナンシリーズ」を一度は目にしたことあるのではないでしょうか?
しかし、ここで一度立ち止まって考えてみて下さい。
果たして、『名探偵コナン』は子供を対象とした作品でしょうか?
実は近年の「劇場版名探偵コナンシリーズ」は、子供を対象とした作品ではなくなっており、現在の日本の映画界をけん引するシリーズとなっています!!!
「劇場版名探偵コナンシリーズ」歴代の興行収入の推移を示したデータをまとめてみました!!!
見ての通り、劇場版名探偵コナンシリーズの興行収入は年々右肩上がりに推移しています。
2019年に公開された第23作目『名探偵コナン 紺青の拳』に至っては、興行収入が93.7億円を達成しており、あと少しで夢の興行収入100億円に到達するところまで迫っています。
さらに『名探偵コナン 紺青の拳』は、新海誠監督が携わった『天気の子』に次ぎ、2019年の邦画興行収入ランキングで第2位を記録しました。
以外かもしれませんが、いま人気絶頂中の『キングダム』は2019年の興行収入ランキングでは第3位であり、劇場内においては『名探偵コナン』のほうが人気を博しています。
2.【新事実】劇場版名探偵コナン人気の背景は?
さて、ここで考えて見ましょう。
「劇場版名探偵コナンシリーズが、これほどまで人気を作品となった理由は何だと思いますか?」
こちらは、「劇場版名探偵コナンシリーズ」における『Yahoo!映画』から算出した全作品の平均評価と、先ほどご紹介した興行収入の推移を重ね合わせたデータです。(注2)
第1作『時計仕掛けの摩天楼』から第7作『迷宮の十字路』までの初期作品は、「Yahoo!映画」の平均評価ではいずれも高水準の4点以上を示しており、作品自体のおもしろさが評価されています。
しかし、第8作以降の作品で平均4以上の評価を獲得しているのは、『純黒の悪夢』と『ゼロの執行人』の2作品しかありません。
一方、興行収入は長らくの間40億円の壁を越えられずにいましたが、右肩上がりに急激な成長を遂げています。
以上のことから、人気絶好調の「劇場版名探偵コナンシリーズ」は、作品のおもしろさが人気に火をつけた訳ではないことが分かります。
データを見ると意外な展開ですよね!!!
3.劇場版名探偵コナン人気の謎に迫る
「劇場版名探偵コナンシリーズ」は今や子供を対象とした作品ではなく、日本映画界を代表する作品へと急激に人気となりました。
それでは、作品のおもしろさ以外に
「劇場版名探偵コナンシリーズ」が人気となった理由は何でしょうか?
次回、「劇場版名探偵コナンシリーズ」が人気となった背景要因を作品ごとに構造分解してわかりやすく解説していきます。
今回のnoteを読んで、本シリーズの人気になった背景や「劇場版名探偵コナン」の作品自体に興味を持って下さった方は、是非それぞれの作品を見比べて一人でも多くの方が本シリーズのファンになって下さると嬉しいです。
「劇場版名探偵」は知れば知るほど魅了されていく、本当におすすめのシリーズ作品なので、是非鑑賞してみてください!!!
参照
注1 : 一般社団法人日本映画製作者連盟 「過去興行収入上位作品」を参考に筆者が作成
注2 : 『Yahoo!映画』から算出したデータと一般社団法人日本映画製作者連盟 「過去興行収入上位作品」を参考に筆者作成
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