ブレイディみかこさんの「他者理解のエンパシーが自己の可能性も開く」 という記事は、まさに自分たちの事である。
タトゥーになんて全く興味が無かった私たち夫婦。
自宅の空き部屋でホストファミリーをやっていた時に、アメリカ人女性が九州でタトゥーを入れてきて喜んでいるのを見た。実際には我々にとって、それが初めて間近に見たタトゥーだった。
旅行の土産にタトゥーを入れるという彼女の行動も新鮮な事だったし、実際に間近で見た小さな金魚のタトゥー自体にも意外性を感じた。
自分の場合には、そこで「アメリカ人」と「日本人」を切り分ける見方をしなかったが、多くの日本人は違う。
まだここまでファッションとしてのタトゥーが広がっていなかった10数年前の事である。多分、圧倒的に、「アメリカ人は凄いよね。意味わかんね〜。ここは日本だし。」って思う日本人が多い筈なのである。
でも自分は生まれてから10歳までをアメリカ人のおじいちゃんとおばあちゃんと暮らしたせいもあって、どこの国籍の何人だろうと、人間の基本的な部分は同じだと思っている。まず、この部分が根本的な思想からして違うのである。
だから自分の場合は逆に「どうして人はタトゥーを入れるんだろう?」と疑問が湧き、それを自分なり調べているうちに、普遍的な真理を見つけてしまったのである。
このホストファミリー時代から数年後に、いくつかの偶然があってこの仕事をスタートし、一生の仕事だと思って取り組んでいる。
自分が少し変わった育ち方をしていなければ、こういう結論にはならなかったのかもしれない。
もちろんホストファミリーもやっていないだろうし、タトゥーについて考えることも無かったのだろうと思う。
まさにこの「他者理解のエンパシーが自己の可能性を開いた」実例であると思ったので、本日は思わず筆をとった。
日経ビジネス ブレイディみかこ「他者理解のエンパシーが自己の可能性も開く」
英国南東部の町・ブライトンで、現地中学に通う息子の身の回りの出来事や親子の対話を通じ、英国社会や人間の普遍的問題を描いて60万部のベストセラーとなった『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。発売から2年後の2021年6月に刊行された『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』は、前作の大反響のもととなったキーワード「エンパシー(他人の感情や経験などを理解する能力)」について、さらに考察を深めた「大人のための続編」だという。著者のブレイディみかこ氏に、執筆の背景を聞いた。
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