IOSTとは何か
ビットポイントに5月10日IOST上場が発表されました。
日本初上場ではなくコインチェックが既に上場しており、安価で高性能なことから人気のコインです。格闘家の朝倉未来選手がこのコインだけで億り人になったことで話題になりました。
IOST(アイオーエストークン)です
ロストではありません
まずは数字関係から
現在の価格は3円ほど
直近では2022年3月31日に6.6円まで上昇しています
最大発行枚数は210億枚とかなり少ないです
時価総額は650億円程度でランキングは122位です
特徴としてはDapps(分散型アプリケーション)開発用プラットフォームです
まず分散型アプリケーションの説明をしましょう
今ある企業のシステムのほとんどはクライアントサーバシステムです
一つの大きなサーバがあり、それに対して各クライアントが要求をする
アマゾンのECサイトも巨大なクラサバですね
アマゾンで買い物をしているあなたのスマホもクライアントマシンということになります
このためサーバが落ちてしまえば何も処理できません。また混雑時は処理が遅くなります。サーバがハッキングされてしまえば個人情報など大きなダメージがあります。
もちろんアマゾンほどの大きな会社になればサーバを並列に動作させてどのサーバが落ちても瞬時に切り替わるようにしています。そうなるとシステム管理で莫大な人的資源と経費がかかります。
それに対してP2P(ピア・トゥー・ピア)方式は中央の管理者を配置しません。分かりやすい例で言うとビットコインですね。私がビットコインを送金したら世界の誰かがこのビットコインの送金に矛盾がないことを確かめる。この行為がマイニングです。
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脱線しますがマイニングって仮想空間のどこかを掘ってビットコインを見つけるイメージでしょう?
実はすごく簡単に言うとビットコインが売買されたり移動すると
? ÷ ? × ? = 15724
みたいな式(実際は恐ろしく複雑)が提示されてランダム化されたアルゴリズムの式でこのハテナを当てた人がマイニング成功(先ほど上げた移動の履歴を認証する行為)なわけです。
マイニングマシンは計算を早くするのに超高速で動かなければならない
だからプルーフオブワークなビットコインは大量に電力を消費するのです
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この仕組みだとサーバのように一つのマシンに処理が集中しないので高速でかつ安全な仕組みができます。この手法で作ったアプリケーションをDapps(分散型アプリケーション)といいます。
Dappsとは何かと聞かれたとき私は自動販売機みたいなものですと説明すると分かりやすいのでよく使います。100円を入れて好きなジュースを選べばジュースが出てくる。
つまり決済の自動化ですね。スマートコントラクトで仕組みを組んでおいてお金と命令を流してやれば望む結果が返ってきます。逆に言えばその仕組みに沿わない命令がきても無視されます。なので不正も起こらないし、記録も自動で作成され改竄できない。この仕組みができればネット上でのありとあらゆる決済は自動化できます。
スマコンをもうすこし進化させると金融への道が広がります。なんとかswapといわれるものはこういった仕組みを使った仮想通貨ローンやレンディングですね。決まった額を貸し借りしてそれに対する費用をもらったり払ったりするので自動販売機みたいなものですね。多くの会社がやっている作業の多くで時間も金もがかかるのが本人認証なんですね。Dappsはこれを省いてしまう。今まで100人でやってた仕事が0人で24時間365日動くのですから儲からないはずが無い。
ステイクテクノロジーの渡辺CEOが「WEB3を進めていくと理想は会社の解散になる。システムだけが残り自分たちはまた次の場所へ行く」といっています。
Dappsで主に使われるのはイーサリアムですが使用される機会が増えるにつれスケーラビリティの問題が出てきました。イーサリアムはガスという送金費があるのですがこれを多く払った人が早く送れます。そうなるとどんどんガス代が高くなってしまって安く早くお金を移動させられる仮想通貨のメリットが無くなります。IOSTはもともとの処理速度が速いためこのような問題が起こりません。
ライバルはEOS、TRON、ADAの次世代イーサリアムといわれるイーサリアムの派生コインですね。IOSTと上記コインとの最大の違いは、トランザクションの処理能力でイーサリアムが1秒間20件、トロン2000件、EOS4000件に対してIOSTは最大8000件です。これはVISAカードと並ぶ早さです。
最大のライバルであるADAは1000万件まで上がるといわれており「じゃあADAでいいじゃん」と思いがちですがADAの開発言語はハスケルといって非常に難解なのだそうです。そのため簡単に開発できるマーロウという開発プラットフォームを作成していますがまだまだ使われていませんね。何故かというとそこまでのスペックを求める大きな会社はそうそうないのも事実です。IOSTはこの部分を意識して世界的にメジャーな言語「JavaScript」を採用することで参入障壁を下げました
IOSTは独自の承認方式「PoB(Proof of Believability)」を採用しています。
・多くの仮想通貨(IOST)を保有していること
・IOSTのコミュニテイに対する貢献度
・他のメンバーからの評価の高さ
という基準でスコアがつきスコアの高い人が多くの承認権限を持つという仕組みです。つまりより仕事のできる人格者を選んで権限を与える選挙のようなことが行われているわけですね。
他にもEDS方式、最新の履歴のみ記録するストレージに負荷をかけない方式など画期的な仕組みで運営されているのですがそれはまた別の機会に話します。
というわけでまとめますとIOSTとは
Dapps開発に向いた「JavaScript」が利用できるプラットフォームを持ち
他に類を見ないPOBという認証方式でスケーラビリティ問題を解決した
次世代イーサリアムの中でも最も期待されているコイン
です
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