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暮らしをどう測るのか パート3
根本的な課題に目を向ける
3日連続で書いてきた「暮らしをどう測るのか」最後となるパート3。
まずはパート1の冒頭の質問に戻りたいと思います。
「How can we measure the quality of life(生活の質をどう測るのか)」
私たちの周りには色んな変えたい状況が広がっている
戦争、貧困、少子化、気候変動、あげ始めたらキリがありません。
じゃあ、これらを解決しよう!当事者の声を聞いて対策をしよう!といったところで、言葉そのままを解釈し 起きている現象自体に目を向けることは避けたいと思います。
潜在的だけど本質的な課題解決を
これはデザインの世界でよく使われる一例ですが、
ガラケーの時代に携帯を使う人に「あなたはどんな新しい機能が欲しいですか。」という質問をしたら、
「もっと早く通信したい」「画面をカラーにしてほしい」などの声があがりました。
でも、それで顧客の希望通りに開発を進めていては、革新的なデザインは生まれません。
スティーブジョブスは潜在的な欲求を汲み取り、誰もが想像しなかったものを作り出す、というお話を聞いたことがありませんか。
社会の中にある課題にも、こういった起きてしまった現象にばかり目がいってしまい、根本的な解決にならないことってたくさんあるのではないでしょうか。
例えば私は、少子化だから子どもを産んでくれたらお金を出します。といった政策が、子どもを望む世代の根本的な解決になっているのか、疑問を感じています。
子どもを産みたいと思えるような地球環境、キャリア形成を叶えてくれる企業、循環し続ける社会がない限り、目の前のお金のためだけに子どもを持つことはできない、と思う人も少なくないのではないでしょうか。
世界にはたくさんのハードルがあり、1つ1つを1つの大きな組織がすくい上げ解決することは難しいかもしれません。
でも、1つ1つの困りごとに丁寧に寄り添える100の小さな組織がある社会が良い社会なんじゃないかな、と思っています。
3回に渡る「暮らしをどう測るか」はこれで終わろうと思います。
また明日!