タイミングと圧倒的な熱量が"当たり前になるプロダクト"を作る【創業者・取締役COO 矢作裕之】
バイオフィリアという会社で取締役をしている矢作です。
バイオフィリアは「ココグルメ」「ミャオグルメ」というワンちゃん猫ちゃん用の手作りごはんのD2Cを主力事業としている会社です。
代表の岩橋と二人で会社を創業して5年、ココグルメの事業を始めて3年経ちましたが、2年間売上0だった会社がおかげさまで全国10万匹の子たちにご愛用いただけるまでに成長しました。
元々の出身は超大手外資IT企業でITインフラのエンジニア・コンサルをしており、学生時代からもWEBサービス・アプリを開発したりしてたゴリゴリのエンジニアです。
会社の事業がピポットしたり事業が大きくなるにつれて、マーケティングやカスタマーサポート・CRMなどのお客様の接点となる部門を広く担当するようになりました。
( 今でも実は月に100コミット以上はコードを書いてます)
今回はこの場を借りて、バイオフィリアの主力事業である「ココグルメ」の将来についてを書かせていただきました。
"時代のニーズ"と"圧倒的な熱量の作り手"が集まるときに、突き抜けたプロダクトが生まれる
ココグルメの事業がスタートして3年ちょっと経ちますが、事業をグロースさせるために常に意識していることがあります。
「会社を代表するプロダクトを圧倒的に尖らせることこそが、ベンチャー企業がとるべき唯一の成長戦略である」ということです。
単なる一過性のブームに終らず「当たり前になるプロダクト」は、単一の企業による一点突破により立ち上がっています。
メルカリ・ラクスル・ビズリーチなど、日本を代表するスタートアップはコアとなるサービスの一点集中で百億円を超える規模まで成長しています。
Google・Apple・Facebook・Amazonも同じように、最も重要なプロダクトに特化したからこそ今の規模まで成長できました。
IT企業に限らずバイオフィリアと同じようなピュアなメーカーでも、
Apple・レッドブル・Coca-Cola・ヤクルト・日清・ユニクロ・カルビー… と時代も規模も違えど、「当たり前になる」ような新しいプロダクトは一極集中の結果成り立っています。
これら全ては「時代のニーズがはまり」「圧倒的な熱量の作り手がフォーカスしきった」からこその産物です。
「ペットフード」というカテゴリは多くの方にとって馴染みがないかもしれませんが、Apple・レッドブル・Coca-Cola・ヤクルト・日清・ユニクロ・カルビーのように"当たり前のように使われるプロダクト"を作るチャンスがあると考えています。
ココグルメが持つ「世の中の当たり前」になり「世界にも届く」ポテンシャル
ペットフードの一般的な形は、カリカリしたコーンフレークのような「ドライフード」と呼ばれる商品でした。
栄養価がコントロールされて保存性の優れたドライフードは便利で完全な"エサ"である一方で、どこか"食事らしさ"を失ってしまっていると考えています。
人間に置き換えてみれば、たとえ健康的であっても毎日・毎食コーンフレークで良いという方はいないはずです。
食事には本来栄養を摂る以上に「食べるの楽しみ」や「選ぶ楽しみ」、そして「コミュニケーションの楽しみ」などの重要な要素を持っています。
このような「食事らしさ」を犬猫にも提供できるのが「ココグルメ」です。
ココグルメは、人間にとっても美味しい国産の食材の新鮮さや風味を活かしたお惣菜なので、愛犬にとっても「圧倒的においしいご飯」です。
これらは従来のドライフードでは再現できない「食べる楽しみ」を提供しています。
また私たちは単なるプロダクト開発に捉われず、愛犬と食事をとる体験全てに着目し、
・幅広いレシピの開発
・宿泊先やカフェなどのレジャー施設との連携
・オフラインイベントの開催・参加
・動物の食育・啓蒙活動
まで広く取り組むことで、飼い主様が「選ぶ楽しみ」や「コミュニケーションをとる楽しみ」を実感できるサービスを提供しています。
そして何より重要なのは「こだわりの強い少数派へのサービス」なのではなく、広く浸透しつつある価値観を元にした「時代のニーズ」にマッチしたものであるということです。
飼い主の価値観の変化と食に対するニーズ
「ペットの家族化」と呼ばれる言葉が一般化して20年近く経ちました。
かつて「番犬」を代表するような"飼う"という意識が強かった時代から、平成・令和では、犬猫は「一緒に暮らす家族」と呼ばれる存在に変わりました。
人間のように幼稚園・ホテル・サロンなどのサービスがすでに一般化しています。
しかし、ペットフードという最も規模の大きい分野( 国内では約5000億円の市場 )では、いまだに20年以上前に開発された一緒に暮らす家族には物足りない、"エサ"しかありませんでした。
メーカーにとって飼い主にとってもコスパが良かった"エサ"という存在は、価値観の変化の潮目にまだ追いついていません。
だからこそゼロから始めた自分達が、ココグルメと共に社会の価値観を大きく変え、いつの間にか「世の中の当たり前」になるブランドになれるチャンスがあると考えています。
また、私たちがよく知っているように、食事の「味」や「品質」は日本が世界に誇れる価値です。
近い将来ペットフードが"エサ"から"食事"に変わるのは、国内でも世界でも、間違いありません。
だからこそ私たちココグルメは、この先世界に向けて「Made in Japan」として戦うチャンスが待っているとも考えています。
ペットフードの新しい価値を突き詰める
”良質で安全で安心なフードを食べることでワンちゃんも幸せになり、お客様も幸せになる”。これが私達の提供したい本質的な価値です。
私たちが提供してきた価値が、時代のニーズに(偶然にも)マッチしたからこそ、ココグルメは3年間で10万匹もの犬猫に食べてもらえるプロダクトになりました。
一方で、ココグルメを届けられているのは、700万頭ほどいるワンちゃんのほんの一部です。
まだまだココグルメの認知はドライフードには及びません。
ココグルメやミャオグルメのコンセプトが世の中に広く認知・理解され、ココグルメを主食として選ぶことが当たり前の世の中になるには、iPhoneやカップヌードルのように、プロダクトの価値を深く探求し、洗練させ、利用したことのないお客様にも、その価値を認めてもらう必要があります。
様々なお客様やワンちゃんがいる中で、「食」に関して注意深く関心を持っていることもあれば、特に意識せずにペットフードを選んでいることもあると思います。
だからこそ、ココグルメにはもっと探求し、洗練できる可能性があると思っています。
例えば、私達が提供するフレッシュフードには、病気のワンちゃん向けの療法食(特定の病気や健康状態に対応するために、特別に栄養バランスが調整されたペットフード)や、シニア犬向けの咀嚼しやすい形状など、さらなる付加価値を付け、様々なワンちゃんのニーズに対応した商品を開発していける可能性があります。
このように「ペットフード」というプロダクトを深く探求し、バイオフィリア独特の価値に磨き上げていくことで、今まで利用したことがないお客様にも関心を持っていただけると信じています。
コンセプトは「ライフディッシュ」
バイオフィリアが提供するものは、ペットフードではなく「ライフディッシュ」であるというコンセプトを持っています。
「一生の健康と幸せをかなえるごはん」という意味を込め、ライフディッシュという言葉を考えました。
従来の市販されているドライフード等を中心とした食生活から、ココグルメやミャオグルメを選ぶことで、より健康と幸せが身近になるという世界観です。
僕らは、単に富裕層向けの高価格帯プレミアムドックフードを作りたいのではありません。美味しく健康になれるものをワンちゃんが喜んで食べてくれれば、お客様も幸せになります。
それが当たり前になる世の中を作りたい、そう思っています。
そのためには現状のココグルメの品質や価値をもっと追求する必要があります。そして多様なニーズに応えるために、フードのラインナップを増やしていくなどの創意工夫の余地も大きいと考えています。
新しい潮流を生み出す会社は、熱量の高いチームで作る
バイオフィリアの事業をさらに伸ばしていくためには、戦略立案とその実行を高いレベルで両立させる必要があります。
具体的には様々なお客様のニーズに応じたマーケティング戦略と商品開発。
それを原材料の調達及び製造から配送まで効率的に運営できるSCMの構築。
また新規顧客獲得から顧客満足度(NPS)最大化までのカスタマージャーニーやUX設計、そしてCRMやCSまで幅広く注力しなくてはなりません。
会社としても次のフェーズに飛躍するためには既存社員と一緒になって成長を加速させてくれる新しい仲間を募集しています。
商品開発やマーケティング、CRMなどを戦略的に議論し発展させてくれる仲間や、泥臭い実務をしっかり地に足をつけて前に進めてくれる仲間など、各社員の強みを最大限に活かしながら、チーム作りをしていきたいと考えています。
同じような思いをもっている方、一緒にバイオフィリアと成長してくれる仲間を募集しています。
ご応募お待ちしております!
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