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ラジオは非日常じゃなくて日常の一部だった

 僕の人生は普通という言葉は適切ではないかな
平凡と言った方がしっくりくる。
 そんな劇的な何かが起きてきたわけでもなく本当に田舎町のごく平凡な家庭に育って特に不自由なこともなく学生生活を送り、そこそこの私立大学に進学させてもらい、地元に帰ってきて平均的なお給料を貰って、今もまたすごく素晴らしい何かがあるわけじゃない日常を過ごしてます。

 なのでコンプレックスがすごくあってとか凄く辛いことがあってそれがきっかけでラジオを聴き始めたとかそういうことではなくて。たまたま親の影響で聴いていたゆずがラジオをやってることを知ってミュージックソンをつけてそこに出てきたオードリーとショーパブ芸人さんたちの絡みを聴いてなんでくだらなくて面白いんだって。自分がラジオに出会ったきっかけは本当に平凡なとりとめもないことなんです。

 でもそんな自分でもそれなり生きていて辛いことがあったり、朝会社に行きたくない日があったり、ミスして落ち込んでしまった日があったり、人間関係がうまくいかない日もあったりするんです。そんな日常に寄り添ってくれたのがラジオでした。中学生の時大事な試合で負けた時。高校受験で精神的に追い込まれた時。高校最後の全国大会を前に怪我した時。第一志望の大学に落ちた時。就活が全然上手くいかなかった時。突然クビが告げられた時。ラジオがその辛い気持ちを少しだけ軽くしてくれた。
 嬉しかった時にだって楽しかった日にだってもちろんラジオがあった。
 何にも特別良いことが起きる訳じゃないし、それなりに辛くて苦しいことだってあるし、劇的なド派手な人生でもない。そんな僕のそばにもラジオは確かにあった。
 僕の平凡な日常に少しだけ彩りを与えてくれたのがラジオなんです。
 非日常感を味わうのだって素敵な事だし、僕もそれを体験するためにいろんな場所へ赴くこともあります。でもことラジオにおいては、僕にとってのラジオというのは日常の側にあるものなんです。

 本当に嫌になる毎日の中で「頑張ってよかった」そんな小さな小さな幸せを一つ一つ積み重ねていく日常で僕は今日もラジオの周波数を1242に合わせる。



(あの夜を覚えてるを見終わった勢いで書いているので辿々しい文章になってるかも知れませんが悪しからずです。最後まで読んでくださったあなた本当にありがとうございます。)

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