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ディスコ/ファンクで使われる定番のブラスビブラートを無料プラグインで簡単に実現する
ここで言っている「定番のブラスビブラート」とは, ブラス音の末尾が「ビヨヨ〜ン」となるあの音のことだが, 本稿では無料プラグイン+DAWのオートメーションを用いて, できるだけ簡単に実現してみる.
【用意するプラグイン】
■MeldaProduction製「MVibrato」
https://www.meldaproduction.com/MVibrato
フリーダウンロード / Mac(64bit) / Win(32/64bit) / AU / VST / AAX
【MVibratoが含まれる「MFreeFXBundle」をインストール】
公式 (英語だけど親切な図説付)
https://www.meldaproduction.com/tutorials/text/install
「(Free)」とあるものはすべて無料だが, このデベロッパのプラグインは有料無料を問わず質が高いので, 基本的に「(Free)」はインストール推奨. フリープラグインの中に「MVibrato」が含まれる.
【使い方】
ビブラートのプラグインは, 通常LFOで「何KHzを指定して揺らす」形式が多く直感的にわかりにくかったりするが, MVibratoは
・DEPTH:ビブラートの深さ
・Length/Type: 拍子を指定(ビブラートの早さ)
で設定できるのでわかりやすい. (LFOでの指定も可能) なお、「TREMOLO」パラメータでトレモロ効果を付加することもできる.
※画面下部に赤い帯で「It is FREE, but〜」と表示されているが, 特に気にしなくても使える.
▼MVibratoをかけていない音. (クリックすると音が鳴ります)
▼ビブラートの早さを「Length:1/8」「Type:Dotted」(=付点8分)とし, オートメーションで「DEPTH」を0〜25%ほどかけた音. 軽めのブラスビブラート. (クリックすると音が鳴ります)
Lengthを16分音符等にして早くしたり, Depthをさらに上げると, もっと派手なビブラートがかかる.
▼ブラスビブラートを使った楽曲例(レトロゲームアレンジ)
MVibrato+オートメーションでかけたい箇所に簡単にビブラートをかけられるので, シンセ側設定やLFOでのビブラートが面倒な向きはお試しあれ. -了-