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ひとりで悩まないで、みんなで一緒に考えよう

今回の役員の顔は、山科礼子理事です。
昨年度、びーのびーのの理事として就任された山科理事。港北区民生委員児童委員協議会会長として、港北区全体のことはもとより、同時に横浜市同協議会にも関わり、そして何より地区の地域福祉を牽引され、区社会福祉協議会の副会長も含め日々非常に多忙を極めるお立場です。
びーのびーの、とくに区北部方面にどろっぷサテライトができてからは、その関係がより深くなった気がします。前主任児童委員協議会会長時代から子育て支援に非常に熱い想いを持って活動され、私たちの活動を地域に繋いで下さるとともに、地区の状況を丁寧に教えて下さり、心を砕いては応援して下さる最大の理解者です。
常に俯瞰して全体を見るお力と、現状を分析して必要なものを投げかけていく発信力に日々に励まされ、刺激され、それらがびーのびーのを育ててくださっています。

理事 山科礼子さん

全地区民生委員児童委員協議会に、主任児童委員が2人ずつ配置される委嘱のときのこと。
「子どものことを主に担当する民生委員児童委員という役割です。」と言われたのですが、そもそも民生委員児童委員の活動も知らない私には、どの委員の活動の説明をされても、見守り?支援?と、疑問に感じることばかりでした。

虐待に関しては、世の中がやっと認知して「地域で見守ろう!」とか「虐待に気が付いたらすぐに通報しよう!」とか盛んに言われ始めましたが、それには相談件数に対して児童相談所の職員が足りないだの、保護のための法的な規制が無いだの、悲しいニュースも多く後手後手な感じがしていました。

現在、自分が24年ほど民生委員児童委員活動に携わってみて何かが変わってきたのか?と考えるとき、虐待件数が減ってきている訳でも無し、悲しいニュースが無くなるでもないことを知ると、まだまだ出来ることがたくさん残っているのではと考えさせられます。
これからは虐待の発見・通報では無く、どうしたら虐待が無くなっていくのか?予防出来るのか?例えばそれが“産前産後のおうち”のような支援なのか、子ども食堂のような支援なのか、社会の応援なのか、理解なのか、、、を考えていかなければならないと感じています。

また、民生委員児童委員として高齢者と関わりを持つようになって、高齢者に関しても同じように考える状況にあると気づかされます。
こんなにも地域社会でいろいろのことを考えていたり、介護保険事業が増えたり、法律が変わったりと取り巻く環境が良い方向に変化しているようでも、問題はどんどん難しく変化していきます。
何故なんだろう?と思っていると、「核家族がいけないんですよ!」とテレビの評論家と言われる人が語っていました。
何を今更ですよね。これだけ世の中が変わってきていてもう元に戻すことは出来ないなら「昔は、、、」と語るより、今後の家族の在り方を声高に唱えてほしいと思います。

離れて住んでいたら他人でしょうか?困ったときには支えてもらえないのでしょうか?

振り込め詐欺で大半の高齢者がお金を取られてしまうのは、子どものことをそれだけ思っているということですよね。

子育てで自分の周りには相談する人がいない、と悩む場面がたくさんあると思います。そんなときに、チョット親御さんに電話をして声を聞いたら、お互いに安心することもあるかもしれません。

高齢者の皆さんとの交流の様子

自分が楽しく喜んで赤ちゃんを抱っこさせてもらって感謝されたり、時間に余裕がある時に訪問して楽しくお喋りをさせてもらって喜ばれたり、こんな嬉しい活動は他にありませんよね。困りごとを一緒に考えて、専門的に考えてくれるところを探して応援していく。

バッチリ繋がったらホ~ッとしますよね。

案外自分は小さなことでも喜べるし楽しめる。

凹んでもすぐに回復し笑い飛ばす、ここまで長く活動することが出来たのはコノ単純な性格が強みなのかもしれません。

そんな時代の変化を一緒に体感してきたのが港北区の子育て支援拠点の“どろっぷ”、そしてびーのびーのです。「このお母さんチョット気になるので、よろしくネ」という関係が両方から出来たらいいね、が始まりでした。

それは、「子育てで悩んだら一緒に考えよう孤立しないで、貴女は1人じゃ無いよ」ということを発信すると共に、支援している私たちにも「1人で悩まないで、皆で一緒に考えようよ!」ということの発信にもなりました。

が、1人で頑張っている人はまだまだ少なくありません、背負っている荷物を半分でも置いてみたら少しは楽になるかもよ、と、まだまだこの発信はし続けないといけませんね。

約10年前のパパの赤ちゃん会の様子(お写真の掲載は、許可をいただいています。)

変わる時代を止めることが出来ないのであれば、次の時代の担い手となる人たちのために少しでも楽しい時代にしていきたいです。明るい時代にしていきたいです。小さな願望なのかもしれませんが。

私たちの民生委員児童委員活動に一緒に伴走してくれるような存在に。
“びーのびーの”にはこの思いと一緒にもっともっと進化してほしいと思います。 

山科 礼子

 

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