水路を使う
東京にはいくつもの川が流れている。
私の住む街の郷土かるたにも、
いくつもの かわがながれる みずのまち
という札があって、大きな河から、大きな水路、細い水路、様々ある。
農業のために作られた農業用水路もあるけれど、近所の水路の多くは水害から守るために大きい河から分岐した放水路で、最近の水害では首都圏外郭放水路に守られているんだろうなぁと実感することが多々ある。
地下にある首都圏外郭放水路はさておいて。
以前より、近所の川をモーターボートで気持ちよさそうにクルーズしている人たちを見かけると、川を使って通勤通学できたらいいなぁ、毎日気持ちいいだろうなぁと思っていた。なにせ満員電車で潰されたり、渋滞で動けないなんてことがないのが良い。学生時代に友人が船舶免許を取ったって聞いて、私も取りたくなったし、運転するなら車ではなくボートがいいと思っていた(結局、船舶免許ではなく車の免許を取得し、車もボートも運転しない生活を送っているのですが苦笑)。
東京の川や東京湾のクルーズサービスをしている東京舟旅というところが、舟旅通勤というサービスを始めたらしい。いまはまだ週3、夕方のみ、豊洲・日本橋間のサービスだけれど、これからぜひ拡大させて欲しい。自転車を積み込めるというのもありがたい。行きは自転車、帰りは船、なんてことができてしまう。近所の川から乗って豊洲で乗り換えて隅田川北上なんて出来れば、週に数日は通勤してもいいかな、なんて。江戸時代の人たちの暮らしを令和に体験できるなんて素敵なことである。さらに体験を超えて、実生活に組み込んだ新しい生活をしてみたい。