不妊治療歴7年、子宮筋腫、流産経験、30代でも妊娠できた話
彼との出会いは不思議だった。
その時私はデザインの会社を辞めて、服飾の学校へ通って1年。
学生として2年目を迎えようとしていた、新学期の春だった。
まったく予兆もなく、突然行きたくなって産婦人科へ行った。
できていた。
それが彼、息子との出会いである。
当時、同棲していた彼と年末に入籍したばかりの新婚さんいらっしゃい。
最初に結婚した方とは子供ができず、7年の不妊治療の末、疲れ果てて離婚したのだった。
だから、結婚する時に私に子供を望まないで欲しいと言った。
なぜなら、子宮筋腫が大きくなりつつあり、妊娠は難しいと医師に言われていた。
だから息子がお腹に宿った時も、流産するでしょうと言われたのだった。
しばらくして、猛烈な吐き気が私を襲った。
立ってるだけで眩暈がするし、水を飲んでも吐いてしまう。
部屋のなんでもない匂いが気持ち悪くて、吐いてしまう。
横になっていても改善されず、これが世に言う「つわり」だと自覚した。
毎日毎日、朝も昼も夜も、私はトイレと友達になった。
なかなか痩せなかったダイエットもびっくりするくらい、体がどんどん痩せていき、寝てばかりいるので筋力も衰え自力で立つのも辛くなる状態だった。
栄養とれないのに赤ちゃん大丈夫かな・・
毎週の健診が不安でたまらなかった。
私は過去に1度流産していた。
健診に行って、心音が確認された時、私は声を上げずに泣いた。
そう、彼は子宮筋腫に打ち勝ったのである。
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