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DAY115

金曜日。晴れ。


この日記、いちおういろいろあるので実は弁護士の先生チェックを経て世に出してます(読者へのお願いをいろいろしているのはそのためもあります)。その辺の経緯もまた日記に出てきますが、今日は事故のこととは直接関係のない、ただの日記になりそうだし、週末のタイミングだし、でもやるせない気持ちもあるしで、ちょっと時空を飛び越えて、ホットな時制の日記をお届けしたいと思います。


朝、昨日作ってもらった作り置き(ポッサムと茹でたキャベツと小松菜、生のモロヘイヤ、具沢山の味噌汁とポッサムの茹で汁で柔らかくしたご飯/家に帰ってきてから一番充実していた)を食べて、過去の日記を書こうと資料を読み返してたりしていたら、お昼前に猛烈に眠くなってきた。
昨日まで、わりとタフな交渉ごとに頭や心を使ったりしていて疲れていたのもある。薬も退院時にもらったものが昨日切れてしまったので飲むものもない。薬を飲まなくてよいなら、ご飯を食べるのも面倒くさい。何人かの友人に退院の連絡。裏の小学校から夏休みの子どもたちや大人の声が聞こえてくる中、そのままうとうとしていたら、予約していた午後の外来の診察の時間が近づいているのがわかった。でも体が動かない。
いつも行ってもだいたい1時間くらい待たさせるので、ちょっと遅れてもいいんじゃないかと思い、15時ごろ起き出して、準備をする。起きたら起きたで、今日も聞かないといけないこと、確認するべきことがいっぱいある。主に今後の治療方針とか、生活についての指針とか。医師と頭の中で何を話すかシュミレーションしながらリュックに荷物を詰めて、タクシーを呼んだ。
今週末、3年ぶりに近所の神社でお祭りがあるとかで、うちの町会はとても気合いが入っていることは1週間前に万国旗が飾られた頃から薄々気づいていた。家の向かいの畳屋さんの一階の作業場におじさんたちが御輿を設置している。なかなかいい風景。それを横目で見ながらタクシーに乗り込む。外に出ると、夏の終わりの夕方になりかけの日差しが美しかった。この時間になると、暑さも少しやわらぐので好きな時間かもしれない。タクシーで通り過ぎた本郷通りもなんだか爽やかに見えて、病院に向かう交差点の向こうに大きな入道雲と真っ青な空が見えて、外の世界にいる実感がした。

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