『舞妓さんちのまかないさん』雑な聖地巡礼
先日、京都と奈良へ旅行してきた。いつも通りの旅ぼっち。メインの目的は京都の淀で行われた「京都芸術花火」の鑑賞だったが、ついでに雑な聖地巡礼をしてきたので、それを書き留めておこう。
雑というのは、たまたまホテルの近くだったから寄ってみた程度の聖地巡礼という意味です。森七菜、出口夏希主演、NETFLIXの連続ドラマ『舞妓さんちのまかないさん』が好きなので、その関連を。
京都の祇園を舞台にした全9話のドラマだ。総監督/是枝裕和。
『舞妓さんちのまかないさん』の5話に、キヨ(森七菜)が精肉店でコロッケを買って帰り、それを松岡茉優と福地桃子が食べるシーンがある。
松岡茉優演じる吉乃は、手に持ったコロッケに直にソースをかけるという食べ方で、出戻り舞妓さんのくだけたキャラの表現にもなっている。
このコロッケの店が、出町柳の岡田商会。行ってきましたよ、買ってきましたよ、コロッケとミンチカツ。近くの鴨川デルタで食べました。
投稿してわかったけど、これ、楽しいの自分だけですね。まあ、いいや。松岡茉優さんにソースをかけて欲しかったのに、いなかった。
そして岡田商会の隣には、出町ふたばという有名な和菓子屋さんがあり、いつも行列ができている。せっかく行ったんだから、ここでも名物の豆大福と、よもぎの草餅を買ってきた。
豆大福(豆餅)はもっと白くて、草餅はもっと緑なんだけど、照明のせいでこんな色になってしまった。これは「まかないさん」とは関係ない。
お店の場所は、京阪の出町柳の駅から歩いて5、6分。普通は橋を渡って行くが、巡礼者には別のルートがある。鴨川の飛び石だ。飛石をぴょんぴょんと渡っていく。
上の画像は第7話。正月にみんなでマクドナルドで買い物をした後、鴨川の飛び石を「トラトラ~」とお座敷歌を歌いながら、渡って帰るシーン。
一番後ろからちょっと遅れて付いていくキヨちゃんの、控えめな性格と、どんくささも表現されている、たぶん。
鴨川の飛び石は何箇所もあるようで、『舞妓さんちのまかないさん』の飛び石は「荒神の飛び石」。上の出町柳へ行くのはもうひとつ北にある「出町の飛び石」。これで合っているでしょうか。
正規の聖地巡礼じゃないので、私は出町の飛び石を渡ってきた。ここもアニメ『けいおん』などに登場し、聖地になっている。
それなりに石と石の間隔が開いていて、これは下手すると川に落ちるぞという案件だが、落ちても川は浅いので、増水した日でなければたいしたことにはならない。たまに酔っ払った若者が落ちているという。
上の写真でもわかるが、ところどころに亀の形をした石があり(手前から4番目の左側)、亀石と呼ぶらしい。何か縁起がいいのか、その辺の謂れはよく知らない。
でも、これ、おっさんがひとりで荷物を持ったまま渡るもんじゃないな。けっこう距離もあるし(出町の飛び石は川が2本合流する地点にあるから、長いのかな?)、勢いでジャンプしながら渡ったから息が切れた(笑)。
あとは劇中に何度も登場する「辰巳大明神」。ここは祇園四条駅から行く。
続いて、白川の一本橋(行者橋)。4話で銭湯帰りのキヨちゃんが座ってアイスクリームを食べたり、5話ですみれ(出口夏希)の手を引いて、ふたりで渡るシーンもある。
知恩院近くの白川に架かった橋で、行者橋と呼ばれるのは、比叡山で千日回峰行の修業を終えた行者が京へ入洛するのに最初に渡る橋だからだという。かなり幅が狭いので、夜に渡るときは慎重に。
最後に八坂神社。大晦日にふたりで「をけら詣り」の火をもらってきたり、別名・祇園さんと呼ばれるだけあって、ここも何度か出てくる。
ここは以前も行った場所で、昨年撮った夜の写真にしてみた。今回はちょうど茅の輪くぐりの時期だったので、無病息災を願ってくぐってきました。
行ってから気付いたけど、どうせ祇園に行くなら7月の祇園祭に合わせて行けば良かった……。以上、おおきに。
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