チェコの医学部の国家試験を受けてみた!
お久しぶりです、ヒトミです
ついこの間在学中のチェコの医学部で国家試験があったので、それについてレポートしていきたいと思います!
「国家試験」はそもそも無い
ぇえ?って思った人いると思うんですけれど、
ここでは日本の「国家試験」とは大きく違うことがあります。
日本の医師国家試験は数日間連続で行われて、主に全ての科目が選択問題の形式で出されていますが、
ここの試験は決まった科目がバラバラの日にちで、全て口頭試験で行われます。
私の通ってるチェコの医学部で行われている国家試験のある科目は以下の5つです。
小児科
公衆衛生&医療統計
内科
産婦人科
外科
科目ごとにバラバラ
とは、つまり、
科目一つ一つにつき授業+実習+試験という一つのセットになっていて、全部で一科目につき2、3ヶ月くらいな感じでやっていくのです。
そして一つ終われば次の科目(また同じセット)、という感じで後半の学年は進んでいきます。
5年生は小児科と公衆衛生、6年生で残りの三つをやっていきます。
日本では数日のところをここでは2年かけてゆっくりやっています。
それから、私のいるチェコの医学部で国家試験を突破して医師免許を取得すると、EU圏で限られた範囲ではありますが、その国の言語を習得すれば国試を受けずにそのまま働くことが可能になります。
夢が広がりますね(^_^)
まだ実際に働くかは別ですが…
Q. 科目が決まってるから楽じゃないか??
いえいえ…人の体のように、試験もそんなに単純では無いんです…
というのは半分くらい冗談ですけれど…
口頭試験なので、自分で答えを用意しなければいけません。
コミュニケーション能力も試されるので、知識があっても医師とうまく会話ができなければ、自分の期待していた結果とはかけ離れてしまう…なんてことも大いにあり得ます。
以上今通ってるチェコの医学部の国家試験は大まかに言うとこんな雰囲気ですね。
口頭試験はこんな感じで受けます
ちょっと前の投稿で話をしたと思いますが、
私の通ってる学校では口頭試験が主流の形式です。
基本的にどの教科も、
まず綺麗な格好をして、
問題カードを引いて、
20分くらいで白紙に書き下ろして、
教授の前で発表
といった感じです。
こないだ受けた小児科の国家試験では
私の問題カードには、
腹痛の鑑別
てんかん
ライム病
がありました。(てんかんの何、とかライム病の何、とかは全く書いてないです。全部自分で構成も用意する。)
※一つの問題カードにある問題は、科目によって数が違っていますが、試験に出る全部の問題が勉強用に学生ページでダウンロードできるようになっています。
こう書いたら正解!みたいなのはないです。
口頭試験なので(´ー`)
私は筆記よりも口頭試験の方が個人の自由度が高いので、すきです。
初めて最初の科目を受けた感想
ついこの間最初の科目の小児科の国家試験を終えました。
まだ休めてないので、正直「疲れた」ですが、
勉強面の感想としたら、
もしかしたら小児科以外の教科に言えるかもしれないけれど、
どんなに頑張って教科書で勉強していても、当日はそこの外のことについても聞かれるので、
本当に臨床のことについて集中することが求められる
です。
よくありがちなのが、
病気の仕組みがわかってるから、大丈夫でしょ
みたいな人が、国家試験で落ちるやつ。
確かに3年生まではなんとかそれで切り抜けられたというか、授業自体がそういう方向だったが四年生から上でそれが変わって、
病気の仕組みはいいとして、患者は実際にどんな主訴で来る?とか、治療はどんなふうなのを提案するべきか?とか
そっちの方に重きを置かれているのをすごく感じます。
自分も教科書で勉強沢山して、病気の仕組みを復習して、治療法や診断法も人並みには勉強したけれど、
試験では仕組みのことなんか一つも聞かれずにスキップしてとまで言われてそのまま主訴と診断法、治療法を集中的に聞かれて、
今まで感じたことがない感覚を覚えましたね。
医学は本当に数字がたくさんで、、勉強している最中に何度か何が大事かわからなくなりかけてたので個人的にはいいことと思います。
一応、授業と実習で実際に臨床の場で勉強させてもらえる機会は幾度かあったのですが、
それでもなかなかこう、
ここが大事!だとか、一つの疾患について説明を全部してくれる人は稀でした。
ヨーロッパで広くRSVの流行があって忙しかったのもあるとは思いますが、
もう少し臨床の時間をとってもらえたらなぁと思いました。
わがままですがσ(^_^;)
雑な終わり方ですが、
大体はこんな感じというのが伝われば幸いです(*´-`)
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皆さん良い1日を!
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