
競馬<今の日本競馬を支える名繫殖牝馬3選>血の力は偉大、やはり「競馬」は「ブラッドスポーツ」
今回の記事では、最近血統に関してお熱な私が<今の日本競馬を支える名繫殖牝馬>について調べてきたので紹介します。
◆読者さんへの前置きメッセージ
かなり個人的な見解も含んでいるので、「意義あり!」という方もいらっしゃると思います。
そう思った方はコメント欄やTwitterにて、自身が考える名牝を教えていただければ幸いです!
夏と秋には二歳世代の新馬戦が盛り上がりますし、強い血を継承する繁殖牝馬は知っておいても必ず損はありません。
むしろ得することの方が多いです。
では早速見ていきましょう。
後悔はさせません。
①エアグルーヴ
まず名牝と言えばこの馬でしょう。
エアグルーヴ自体は1990年代に活躍した馬です。
オークスや天皇賞秋に始まり、他にも様々な重賞で馬券圏内に入選した言わずと知れた名牝中の名牝です。
ウマ娘にも出ていますよね。
ちなみに母のダイナカールもかなりの名牝として知られており、娘のエアグルーヴと同じくオークスを制覇しています。
そんなエアグルーヴの主な産駒はアドマイヤグルーヴ、フォゲッタブル、ルーラーシップ、グルヴェイグ、ラストグルーヴなどが挙げられます。
特に活躍したのがアドマイヤグルーヴとルーラーシップの2頭です。
アドマイヤグルーヴはエアグルーヴの初年度産駒で私のイメージといたしましては「ミスターエリ女」の印象が強いです。
現役時代はエリザベス女王杯に3年連続で出走し、1着2回と3着1回という素晴らしい成績を残しました。
セリ取引価格が2億4,150万円 (2000年 セレクトセール)なのに対して、競走馬時代の獲得賞金は5億5,133万円でした。
アドマイヤグルーヴ自身も馬主や世間の期待にしっかりと応えた立派な名牝と言えます。
そしてルーラーシップですが、この馬はかなりクセの強い馬でした。
めちゃめちゃ出遅れるんですよね。
ルーラーシップは後ろから追い込み競馬ができるからまだなんとかなったのですが、その産駒であるキセキがゲートからでなくなった時は絶望以外の何物でもありませんでした。
親の悪いクセが遺伝してしまったんでしょうか?
なんせキセキは当時逃げ馬として活躍していましたからね。
そんな特徴のあるルーラーシップですが、その能力は確かなもので香港遠征にて出走したクイーンエリザベスⅡ世カップでは世界の強豪馬を押しのけて4馬身差の圧勝を成し遂げました。
そのことが評価され、海外のレーティングで1位をとったこともありました。
エアグルーヴの血を引く馬は牡系、牝系問わずこれからも競馬界を盛り上げてくれるでしょう。
あと余談ですが、ラストグルーヴは名前に「ラスト」とついていますが、エアグルーヴのラスト産駒ではありません。
弟にショパンくんがいます。
②オリエンタルアート
主な産駒はドリームジャーニー、オルフェーヴルです。
ただ、この馬を入れたことに疑問を抱く方は少なからずいるかもしれません。
正直言って、私のエゴです。
名繁殖牝馬として挙げるならパシフィカスやビワハイジといった馬もいますが、私がこの馬を選んだ理由は1つです。
オルフェーヴルを生んだからです。
現代日本競馬の結晶として「最強はディープインパクト」を挙げる方がいらっしゃいますが、「最高はオルフェーヴル」だと思っています。
気性面の荒さから競馬ファンを楽しませてくれました。
最も印象的なレースで有名な阪神大賞典では、第3コーナーで馬群の外に逸走したのにも関わらず結果は2着。
言葉だけではこのすごさは伝わらないので、是非ご覧になってみてください。
パトロールビデオも見るのがオススメです。
池添謙一騎手や福永祐一騎手のコメントでもオルフェーヴルの実際のやばさが分かります。
③シーザリオ
この馬は福永祐一騎手とともに日本のオークス(優駿牝馬)制覇後、日本馬として初めてアメリカンオークスを制覇した歴史に刻まれし名牝です。
競走馬時代は6戦しかしていないんですが、注目すべきは繁殖牝馬としての実績です。
スペシャルウィーク産駒の中では現役時代の成績ではブエナビスタに劣ってしまうかもしれませんが、繫殖牝馬としては圧倒的にシーザリオの方が優秀です。
スペちゃんもちゃんと自身の優秀な血が受け継がれていって幸せでしょう。
シーザリオの主な産駒はエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアが挙げられます。
現役時代活躍はしていたものの世代最強とまではいかなかった馬たちばかりですが、注目したいのはその子ども。
つまりはシーザリオの孫たちです。
キングカメハメハ、ディープインパクト、ハーツクライといった名馬たちが種牡馬を引退した今、日本競馬はシーザリオの血を引く馬たちに託されたといっても過言ではありません。
まだまだ種牡馬としては新米ですが、実績は着実に積んできています。
エピファネイアは初年度に史上初の3歳牝馬クラシック三冠を無敗で制したデアリングタクトや2年目にも怪物牡馬のエフフォーリアを輩出しています。
リオンディーズの方はアナザーリリックやリプレーザといったこれから活躍しそうな素質馬が大勢控えています。
早くサートゥルナーリア産駒もみたいですし、サートゥルナーリアの全兄にあたるシーザリオ最後の仔にも期待したいです。
そして現役ではモーリスとの間に生まれたルペルカーリアがなかなかいい競馬をしているのでそちらにも注目したいですね。
今回はこれで終わりたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。