はじめまして
<BIM HUBえひめ>の公式NOTEへようこそ!
私たち<BIM HUBえひめ>は、愛媛県内に拠点を置く設計事務所・建設会社4社が共同して、愛媛県の建築業界・産業や建築事業へのBIM(Building Information Modeling [脚注1])の普及推進をめざして活動しているチームです。
<BIM HUBえひめ>のミッション
「普及推進」と言っても、多くの人にBIMソフトを導入・普及してもらうこと自体が目的ではありません。記事の中で、特定のBIMソフトについて自分たちの使用経験などから「こういう点ではこのソフトが優れていると思います」のようなかたちでオススメしたり、客観的な情報として「〇〇分野ではこのソフトの普及率が高いです」というような紹介をしたりすることはあるかもしれませんが、<BIM HUBえひめ>として特定のBIMソフトをプッシュすることはありませんし、BIMソフトがいくら売れても私たちに直接のメリットはありません。
<BIM HUBえひめ>が目指すのは、BIMの導入・普及それ自体よりも、さまざまな立場で建設業に関わる皆さんのBIMベースのワークプロセスへの理解や対応を後押しすることです。BIMが業界全体にじんわりと浸透していくことで建築・建設に携わる皆さんが抱える問題を解決し、多くの人や会社がそのメリットを享受できる地域建築産業全体のエコシステムの再生・地力強化につなげる=「BIMの社会実装で地域の建設業界を元気にする!」ことが、私たちの最大のミッションです。
こんな人に読んでほしい
BIMは建築設計・施工に関わる仕事の効率化や、多くの事業者が抱える人手不足対策・労働環境改善、技術的ノウハウの伝承といった経営課題の解決に効果的な「建設業の体質改善に効くクスリ」のようなものです。です。クスリなので最初は少し苦かったり飲みにくかったりするかもしれませんが、個々の体質(業務内容や規模など)に合わせた処方のヒントになるような情報発信をしていきます。
特に、下記のような方には役立つ情報源になることを目指しています:
愛媛県内の設計事務所、建設会社、専門工事業者などでBIMの導入に悩んでいる方
BIMソフトを導入したものの、実務で使いこなせていない方
BIMソフトの利用で従来より仕事の効率が下がったり、実務負担が増えたと感じている方
愛媛県内の地方自治体や公的機関で建築発注や維持管理に携わっている方
BIM関連のサイトやニュースに自分たちの役に立つ情報が少ないと感じている地方・中小企業の方
その他、<BIM HUBえひめ>の活動や愛媛・四国でのBIM普及に関心のあるメーカーの方
TRY ANGLE EHIMEと私たちの取り組み
私たちの活動は愛媛県が推進している地域産業DX推進事業「TRY ANGLE EHIME」(https://dx-ehime.jp/)の中の一事業として3年連続(2022-2024)で採択されており、今年2024年はこれまでの取り組み成果の総まとめに取り組んでいきます。これまでの活動についてはTRY ANGLE EHIMEのNOTE記事などに紹介されているので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
このNOTEで発信していくこと
<BIM HUBえひめ>公式NOTEでは、以下のような情報を定期的に発信していきます:
TRY ANGLE EHIMEプロジェクトにおける取り組みの内容や成果
BIM・建設DX関連の最新ニュースやイベント情報(セミナー等)
導入検討段階や導入初期でのBIM利用に役立つ知識やヒント
愛媛県や近隣地域におけるBIM活用事例の紹介
BIM導入に使える補助金情報
国土交通省が公共事業でのBIM/CIM原則適用を開始(令和5年)し、BIMによる建築確認の試行開始を来年度に予定(正式スタートは令和9年度が目標)するなど、従来方のCADからBIMへの移行は今や抗うことのできない既定路線と言っても過言ではありません。一方で、担い手不足や建設コストの高騰などの経営課題に取り組みながらBIM導入も進めていくなんて…と悩んでいる方も多いと思います。
<BIM HUBえひめ>は、そんな中で「日常業務への負担をできるだけ抑えながら、少しずつでもBIM導入を進めたい」と考えている皆さんに役立つような情報をわかりやすく伝えていきます。私たち自身、日々の実務で「ああでもない、こうでもない…」と試行錯誤しながらBIMを使っている立場なので、皆さんと一緒に「BIMの社会実装で地域の建設業界を元気に」に向けて歩んでいければと思っていますので、よろしくお願いします!
なお、<BIM HUBえひめ>の公式媒体としてはこのNOTEのほか、Facebookアカウントも開設していますので、よろしければそちらの方もご覧&フォローしていただけたら嬉しいです。
今後の予定記事
これから発信を予定している記事のリストは以下の通りです。おおむね隔週以内での更新を予定していますので、楽しみにお待ち下さい。また「こんなテーマを取り上げてほしい!」という皆さんの声も大歓迎です。
BIMって何?:とりあえず知っておくべき10のポイント
「使えるBIM」のはじめ方:とりあえず始めてみるための5つのヒント
ビフォー&アフターBIM:BIM導入で変わること、変わらないこと
日本のBIMのこれまでとこれから:国の政策や建築業界の動向
BIMのコスパを考える:BIMは本当に効率化できるのか?
自分(自社)に合ったツールは?:主要BIMソフト徹底比較
脚注
*1 BIM(Building Information Modeling):「BIMとは」と検索して調べてみるといろいろな定義が出てきますが、おおむね共通しているのは「コンピューターで作成した3次元の形状情報(geometric information)に加えて、数量や仕様、材質、コスト情報などの属性情報(property information)を併せ持つ建築情報モデル(=BIMモデル)を構築・利用するシステム、又はそれを基盤とするワークプロセス(=建設プロジェクトの進め方)」ということです。なお、BIMに関する情報が拡散していく過程で「BIM≒3D CADの進化版」というイメージが一部に広がっていますが、これは完全に間違いとまでは言えないまでも不正確なイメージです。どの点が不正確なのか…は今後の記事の中で掘り下げて説明します。