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某国スパイ大作戦

私は人に「うん、分かる~」と言わせるような文章を書きたいと思ったことが無い。むしろ、「こんな話にイイネを押していいんだろうか」と読者をためらわせるような内容のほうが文章として優れているのではなかろうか…?とまで考えている。

そんな私は、先月の深圳日本人児童刺殺事件後に「被害者児童の父親の手紙」と称する中国語の文章が公開された時、それを本物だと信じる人々の一人にはならなかった。

まるで高学歴の中国人が書いたような癖の無い中国語長文を我が子を失くしたばかりの日本人男性が何故書けたのか…


そして何故そんな心の余裕があったのか全く理解出来ないのだが、あれは中国外交部の誰かが部下に書かせたのだろう程度にしか思っていない。容疑者の中国人男性の自供が公開されないままなことも不審に感じている。

ただ、ワールドカップアジア予選で中国が日本に0-7という大敗を喫した以降、日本に対する中国ネチズンの屈辱感が増したことは覚えている。それが犯行の遠因になった可能性は考えた。誰もそれを言わなかったのは中国に対する配慮だろうか。

深圳の事件については色々疑わしいところがあるが、性善説を大切にする日本人的なところを失いたくないという葛藤もある。

性善説は心身共に楽だ。相手が誰であれ信用したほうが安眠出来る。「騙す側より騙される側になれ」という人生訓も目にしたことがある。

しかし、相手が中国当局となると日中友好という嘘をつくのが商売の歩くマルウェアみたいな奴等ばかりなので全く信用出来ない。実際マルウェア各種を世界にばらまいて一帯一路政策という国策で特殊詐欺をやっている。

その詳細はnoteやマガジンにまとめてあるが、フィリピンの元女性市長アリス・グオが違法カジノ運営に関与していて、しかも中国のスパイだと暴露された件についても上手くまとめたいのだが情報が多過ぎてどこから書いていいものか悩んでいる。

ところが、そんなことで悩んでいるのは日本中探しても私だけなのだろうか?と悩むことがある。

「いやいや、そんなことも無いでしょ?」と仰る方もいるだろうが、日本語で「アリス・グオ」と検索しても10月1日時点で3〜4週間前の記事しか出てこない。

英語で「alice guo」と検索すれば英語の最新情報が更新されていて、元ミャンマーカレン州ミャワディ北部シュエコッコにある特殊詐欺と人身売買巣窟の亚太城ボス佘智江(シェ・ジージャン)が2022年のタイ当局による逮捕以来拘束されているタイバンコクの拘置所内からアルジャジーラの番組を通して「私も中国国家安全部のスパイだった」と告白し、アリス・グオこと郭華萍(グオ・ホアピン)に「消されたくなかったら世界に事実を話すんだ」と語りかけ、アリス・グオが佘智江から選挙資金を供与してもらったことも記事になっていることが確認出来る。

前述のアルジャジーラの番組とは上記「THE CURIOUS CASE OF SHE ZHIJIANG (佘智江の奇妙な事件)」。現在再生回数90万超で、日本のジャーナリストの少なからずも見ているはず。

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