メコン河ギャングスタパラダイス
割引あり
モン・タイ・アーミー(MTA)を率いた伝説の麻薬王クンサーは1996年に恩赦を条件にミャンマー政府に投降した。
その部下だった魏學剛(ウェイ・シューカン)はワ州連合軍(UWSA)の大幹部となったが、やはりクンサーの部下でシャン人のソー・ノーカム(以降ノーカ厶。1969~2013年)は民族反乱を起こし、彼の組織ハウンルーク兵団はタイ・ミャンマー国境のタチレクに拠点を構えた。
タチレクでは山岳民族アカ族が移動式工場でヤーバーを密造しているとされ、またやはり山岳民族のラフ族出身で南ワ軍指揮官のジャローボー大佐の影響下にあるとされている場所だ。
ハウンルーク兵団はシャン、ワ、ラフ、カチン、そしてパラウン族のゲリラから構成され、覚せい剤やヘロインの密輸、誘拐、殺人、暴力行為、そして山賊をメコン河流域で行い、彼はその犯罪行為によって6300万USドルを稼ぎ出したとされる。
2007年10月26日にクンサーがヤンゴンで73歳で死んだ後にモン・タイ・アーミー出身者で麻薬王として台頭してきたのがノーカム。彼が率いる兵団は軍閥としてメコン河流域を武力で支配していた。
今でこそ「ラオス出稼ぎ」で日本でも有名になった金三角経済特区だが、そのボス趙偉(ジャオ・ウェイ)は当時自前の軍事組織も無くノーカムにみかじめ料を払っていた。
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