タイの報道を読む Not Found
私はタイ語メディアを読むときマティチョンを一番先に読む。確かに長文が多く読解力が問われるがそこがいい。その難しさを避けて他のニュースサイトばかり読み「タイ語学習が進まない」と言う人がいたとするなら「それも当然だろう」と言うしかない。楽をして前に進むわけがないからだ。
ただ......ダイヤルアップ接続の時代は「文字など読めなくとも女は買える」という「自称大人のおじさん」ばかりだった。今は向上心がある人が増えて良くなったと言える。「大人おじさん」はまだたまに見かけるがタイはその手の男達を世界中から呼び寄せ消費者として歓迎する国。性的搾取もはなはだしいが新型コロナウイルス感染拡大による娯楽施設閉鎖は嬢や男の娘を路頭に迷わせた。このあたりを報道したのは私の知る限りマティチョン系列のカオソットイングリッシュのみ。マティチョンは奥が深いと断言しておこう。
そのマティチョンは「暗愚な国王を軍事政権が擁護しているのは操りやすいからだ」と直球は投げない。タイネチズンが力んだ球を投げているのは彼等も知っている。しかしタイインテリの権力批判手法は日本のそれが幕下付け出しなら東の横綱。
4月3日、マティチョンはタクシン一族がバンコクの主な病院に医療用品を寄付した旨を報道。世界一の富豪でありながら何もしない国王陛下への明らかな当てつけ。
記事画像はタクシン元首相末娘のペートーンタンさんのインスタグラムからの借用。左から2番目に立っている男性は長男のパントーンテーさん。彼は親タクシンメディアVoiceTVオーナー。
そして4月4日、マティチョンのサイトが消えた。私がそれを確認した時刻は日本時間で午後2時27分。
記事作成の為、資料収集や取材を行っています。ご理解頂けると幸いです。